劇場公開日 2016年7月1日

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「VFX」ウォークラフト Editing Tell Usさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0VFX

2019年1月5日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

笑える

単純

寝られる

デジタル映画時代を象徴するような嬉しくも悲しい作品。
映画業界はビジネスです。つまりは資本主義に基づいて、利益を得た、つまりはお金を稼いだ作品は、次の作品につながるといったようなシステムで業界が成り立っています。
この作品でいうと、ユニバーサルピクチャーズの配給で、中国の資本提供もあり予算は1.2億ドル。超スーパーハリウッド俳優も起用せずに、この予算は半端ないです。そして、売り上げは4.3億ドル。もう桁違いです。これでも大成功とは言えないみたい。
このような良作が埋もれるようなシステムには少し悲観的になってしまいます。

作品の映画の質的にいうと、低レベルも低レベル。超高質、高値のVFXが本当に勿体無い。

編集
この作品がどこまでプリビズが行われているのかはわかりませんが、編集の観点から見て眠たくなるレベルでひどかった。なんでっていう、多様のディゾルブ。誰のシーンなんですかという会話シーン。前後のつながりが破綻しているクロスカッティング。埋め合わせをしたようなアクションカット。本当にポール・ハーシュかよ。

脚本
親子だったり、友、信頼関係だったりのテーマは見えてくるのですが、魔法と力技で戦うから、何が強くて、何が弱いのかがはっきりしない。だからなんで勝負に勝ったり、死んだりする理由がわからない。だから、誰に感情移入したらいいのかもわからないし、なんでそいつがメインキャラクターになっているのかも理由がわからない。

こんな映画が観たくなる気持ちはわかるし、どうせ観ても面白くないってことはわかっているのに、観た後に、面白くなかったーって言ってる人の意味がわからない。自分が観ちゃう理由もわからない。

Editing Tell Us