ぼくのおじさんのレビュー・感想・評価
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おじさん意外とモテるな
おじさん、生活能力ゼロで口先ばっかなんだけど、あんまり鬱屈してないんだよね。だからか、困ったことに(?) 愛嬌があってかわいい。ダメ人間には間違いないが、自分をダメだと思っていなそうなのが良い!
彼は優しいところもあるし愛されるタイプですな。やはり、ダメを生きるには腐らず卑屈にならないことが大事ですねぇ。
エリーさんの物語については、母と子の物語をもう少し深めてほしいな、とも思いましたが、軽い映画なのであれくらいがいい塩梅なのかも、との結論です。
ひっきりなしに流れるおじさんサンデーのメロディーは素敵だし、雪男くんをはじめ子役たちもいい感じだし、笑いっぱなしの楽しい映画でした。
しかし、憎みきれないロクデナシを演じることにかけては、松田龍平の右に出る者はいませんね。
平成版寅さん の印象です
2代目寅さんは彼で観たい
兄夫婦の家に長らく居候中で、哲学部の非常勤講師として週1に大学へ出向く以外は万年床でゴロゴロ過ごすダメな叔父の生活を、小5の甥が宿題の観察日記目線で綴る喜劇。
生半可なインテリゆえに、汗水垂らして日々の糧を得る様な労働意欲が1ミクロンも無い不精者を演じたのは、邦画界の真打・松田龍平。
『舟を編む』の真面目な編集者が印象深いけど、『まほろ駅前』&『探偵はBAR』両シリーズを愛する映キチとしては、やっぱり松田龍平はロクデナシ役が銀幕に見事に映える。
お土産やとムカデの玩具を渡して義姉(寺島しのぶ)の怒りを買ったり、コロッケカレーを奢ると意気揚々と二人で店に行くも無惨に撃沈するetc. etc.
十八番の芸と化したグ~タラぶりに、今作で最年少の相方を務めた甥が、嫌々ツッコミを入れていくコンビ芸はホノボノとテンポ良く進む。
多感でマセた子供と何を考えてんだか解らない大人との微笑ましい距離感やけど、何処かミステリアスな駆け引きに、今は亡き先代の名作『家族ゲーム』を思い出し、感慨深かった。
此の奇妙な関係性は、お見合いで一目惚れしたマドンナ・真木よう子を追い掛け、彼女の故郷・ハワイへコンビで上陸する展開となり、他愛ないお茶の間コントから淡い恋愛ドラマへと趣が様変わりして、最後まで飽きない。
勘違いから生じたマドンナとのラブロマンス、恋敵・戸次重幸との意地の張り合い、そして、切ないけど解りきった定番のオチに至るまでのオッサンの浮わついた行動パターンを、子供が冷めた眼で呆れながら見届けていく世界観は、いつの間にか寅さん&満男のキャッチボールを彷彿とさせ、妙に懐かしさを覚えた。
旅先で明らかに不利やのに、強がってみせる男の性に、笑いよりも先ず哀愁を誘うキャラクターは、車寅次郎その者と云えよう。
よって、『男はつらいよ』が復活したら、2代目寅さんを松田龍平が襲名したら、さぞかしオモロいやろなと空想しつつも、彼にテキ屋は似合うかなと呟き、劇場を後にした。
そんな、けっこう毛だらけな秋の昼下りに、短歌を一首
『ゴロゴロと 旅路綴りて 咲くオハナ 恋は哲学 ハワイへつづく』
by全竜
ユルイカンジがサイコーです。
ダス エスト グート
タバコに火をつけてから百円ライターを上着の内側のポケットに入れたおじさん
こんなおじさんの出現を待っていた
かるーい寅さんものみたい。
山下敦弘版の「男はつらいよ」
脱力系
脱力しすぎて俺まで寝た。
何一つ取り柄のない哲学者のおじさん。
だらだらと進んでいき、だらだらと終わる。
…まあいいんじゃない?
こんな事しか感想が思い浮かばない。
あんまり使わない感想だけど、これこそ映画館で見なくてもいいんじゃない?
続編はBSとかでいいんじゃないかな。
ただ…この主役はやはり曲者だ。
あのキャラを嫌味も作意も感じさせずに演じきるなんて…恐ろしい。
共演者殺しの異名をあげたい。
ヒロインは、こんな下手くそだっけと思いはしたが浮きはしていなかった。
日系ハワイアンの役だから、凄い絶妙なラインをなぞってたとも言えなくはない。
戸次さんは…もう浮き彫りどころか丸裸にされてたなあ。
御愁傷様でしたと手を合わせる。
演出が提示するおふざけが鬱陶しくて邪魔だった。
続編もありそうではあるが…全く違うキャラなのだけど、なぜだか寅さんを思い出しもしたけれど…さて、これ、この綱渡りのようなバランスで作品が続けられるとは思えない。
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