「編集者のおかげ。」ベストセラー 編集者パーキンズに捧ぐ ハチコさんの映画レビュー(感想・評価)
編集者のおかげ。
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編集者がいなければ自作本を世に出してもおそらく売れない。
俗にいうタレント本があんなに文列乱れず読みやすい文章に
仕上がっているのは編集者のおかげ。有吉も様付で称えてる。
このパーキンズという人もその世界でかなり有名な編集者で
数々の天才作家を世に出したらしい。フィッツジェラルドも
ヘミングウェイも彼だったのかと驚嘆。今回は若き天才作家
トマス・ウルフとの共闘の日々が描かれる。何しろこの人は
原稿の量が半端じゃなく膨大。全てを読むだけで日が暮れる
ほどだったがパーキンズはこれは売れると直感し出版を約束。
しかしウルフは突飛な性格で付き合うだけでも苦労するうえ、
事ある毎に愛人が口を出してくる。パーキンズが可哀そうな
ほど仕事のやり辛い相手。それでも辛抱強く編集作業を続け
やがて出版されたウルフの本はベストセラーとなるのだが…。
コリン、ジュードの時代を反映させた名演技、まるで正反対
の二人がいかに交流を深めたかがよく分かって感慨深かった。
しかしあれほど神経をすり減らす毎日が続けば身体のことが
やはり心配。ウルフが夭折したのも納得のそんな内容だった。
(パーキンズが家でも帽子をとらないのが不思議だったなぁ)
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