「時代描写に気が滅入る」未来を花束にして odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
時代描写に気が滅入る
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女王陛下、紳士淑女の国も一皮むけば特権階級支配の腐敗した格差社会の縮図であった。昔とは言え法以前に女性に対する警察の卑劣な暴力行為、工場長の未成年への性暴力など倫理観の欠如が突出して描かれる上に夫でさえ母子を切り裂く思いやりの欠如は何なのだろう、モード(キャリー・マリガン)の選択への動機づけための脚色なのだろうが観ていて只々気が滅入る。
温厚な改革派に対して業を煮やした過激派が生ずるのは世の常だが武力闘争でなく一人の女性の自己犠牲によって道が拓かれたのは感慨深い。
選挙権は得ても「ドリーム」や「ビリーブ・未来への大逆転」などに描かれたように真の男女平等はなお道遠しだった。いや21世紀の今日でさえ危ういままであろう・・。
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