マーターズのレビュー・感想・評価
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胸くそ悪い残虐表現はマイルドに
オリジナルのフランス版は拷問シーンが残虐で胸糞悪いと評判の映画なのだが、ハリウッドらしく改変されてマイルドに。
キリスト教がベースにあるので日本人からすると拷問の必要ある?と根本的な部分でしっくり来ない。とはいえ、胸糞拷問シーンがマイルドになっては本作の存在意義を揺るがすので、日本人が観るならオリジナル版を根本的な疑問はあえてスルーして鑑賞するのが良いか。
これは「マーターズ」ではない!!
オリジナル版(2008)を観る事をお勧めします。このリメイク版は拷問シーンがあまりにも短すぎ、BBAが観客に丁寧に説明しすぎ、イルミナティのような謎の組織がただの少人数カルトの設定でガッカリすぎ、おまけにそのしょぼい組織を壊滅するランボープレイ()という改変がなされ、良くも悪くも小綺麗な普通の映画になってしまいました。お前は「マーターズ」(2008)の一体何が気に入ってリメイクしようと思ったのか、むしろ殆ど気に入らなかったから買い付けて自分好みに修正してご満悦なのかと失望しました。最後「お前が見ろよ」と言ってBBAを撃ち殺すシーンは、往年のシュワルツェネッガーみたいなハリウッド的で安い演出でした。確かにBBAお前が見ろよなんですがそれは観客が突っ込むのであり、仮にも「マーターズ」の制作者がそれやっちゃダメです。オリジナル版の唯一無二の圧倒的なパワーと禍々しさは、個人的には一生忘れる事ができません。本作はまるで「誘拐してきた女に反撃に遇い逆に殺されてしまい、何人かは死んだけど結局作れず終いで良かったわムカデ人間」といったようなフツーの映画です。これだけ書けるとは思わなかったから、私はオリジナル版好きだったんだな。
胸糞悪くなるって触れ込みで…
B級ホラー大好きの私としては何となく鑑賞。
確かにおぞましいシーンはあるものの
それを期待するとこの作品の良さは解らなく
なってしまうかなあ。
土台としてキリスト教の考え方がテーマに
なっているのでいくつかのストーリーの
おちが最後にまとまる感じですので正直
日本人には今一つピンとこないかも。
ただホラーとしてこの作品は割りといけてる。
謎が段々と深まりあぁなるほどっておちは
割りとスッキリ
(まあグロシーン多発にスッキリも無いが)
知らなかったけどリメイクだったのですね。
是非オリジナル見て比較したい作品でした。
前半から世界観に引きずりこまれました!
オリジナル見ずに、さきにハリウッド版見つけたので暇な年末に視聴。
前半はあえて視聴者に正確な答えをださずほとんどを過去の映像とリューシーの奇行で綺麗にまとめてあり、謎ははすべて後半で証す映画でした。
後半は恐怖シーンがもの足りませんでしたが、スピード感があり飽きずに見終わることができます。
せっかくストーリーは素晴らしいのだから、武器は銃に頼るより、ナイフや串、棒で接近戦が見たかったです。
また、皮をはぐ場面の主人公の表情がちょっとしかなかったので☆4つにしました。
◇あらすじ◇
小さい頃に監禁されたトラウマを抱え、「モンスター」に怯えるリューシーと、リューシーを支える親友のアンナ。
施設で出会った二人は寄り添いながら暮らします。
十年後のある日、リューシーから電話で呼び出されるアンナ。
リューシーが殺人を犯したことを知り、さすがに付き合いきれないと一時は去るが、幻覚に振り回されるリューシーをやっぱり放っておけなくて殺人現場に戻ってきました。そして一緒に死体処理。
リューシーが死体処理に疲れて寝ている間に、アンナは怪しい地下室を見つけます。
ドキドキしながら覗いてみると、そこには鎖で繋がれた少女がいました。
少女サムと共に、リューシーとアンナは助けを求めに走ります。
しかし途中で何者かに捕まってしまい、再び地下室へ・・・。
◇これから見る方へ◇
監禁ものが得意なら、ホラーを普段見ない方でも楽しめると思います。
ジャンルはホラーですが、幽霊とか悪魔とか一切ありません。
女性が監禁されますが、レイプはありませんのである程度の年齢ならご家族でも観賞できます。(多分)
ホラーのリメイクとして、新たなお気に入りの作品に。
2016年2月5日にヒューマントラストシネマ渋谷のスクリーン3にて、レイトショーで鑑賞。
私はホラー映画も好物で、ある時期を境に劇場へ足を運んで観るほど好きなジャンルの一つとなっています。そのなかで特に思い出深いものがフランスで製作された『マーターズ』であり、訳の分からない設定、既存のホラー作品を超越する精神的にくる痛々しい描写の数々に圧倒され、これを観た後はどんなホラー作品を観ても、怖いと思うことが無くなったほど、強烈で、痛々しさが満載のわりに何度でも観たいと思わせる珍しい作品でもあり、DVDでも観る回数の多い一作でした。それがハリウッドでリメイクされるというニュースを数年前に知り、興味を持って、観られる日を楽しみにしていました。
アメリカのとある街において、幼い少女リュシーが傷だらけの状態で、一つの建物から脱走し、警察に保護されてから、養護施設へ預けられる。彼女は「怪物がいる」と口にするだけで、具体的に何も明らかにならず、警察は捜査をしても、解決には繋がらず、リュシーは毎晩、暗闇に怯える日々を送る。そんなリュシーの前にアンナという同年代の少女が現れ、仲良くなり、共に成長していく。それから10年が経過した、ある日、リュシー(トローヤン・ベリサリオ)はライフルを片手に一つの邸宅を襲撃し、そこに暮らす一家を射殺。その後に、そこにやって来たアンナ(ベイリー・ノーブル)に対し、「こいつらが、あの時にやったんだ」と説明するも、恐怖はそれだけでは終わらなかった(粗筋はここまで)。
基本的な部分はオリジナルと同じで、そちらを先に観ていると、その後の展開が分かってしまう点が少々、残念に思えたのですが、アプローチを大幅に変えていて、ハリウッド・リメイク版だからこそ出来る要素を入れ、オリジナルではあっさりとしていたリュシーとアンナの幼少時代をじっくりと描き、83分と短くても、非常に濃密な世界を描くことに成功していると思いました。特に中盤以降はオリジナルには無かったところが多く、そこに到るまでは「もしかしたら、オリジナルと同じか」という不安が過ったのですが、良い意味で裏切られ、見終わった時にはオリジナルを観た時と同じような衝撃と興奮を味わいました。
オリジナルは全てにおいて完璧で、リュシー(ミレーヌ・ジャンパノイ)の襲撃で死ぬ青年の恐怖の表情は演技には見えないぐらいにリアルで、アンナ役のモルジャーナ・アラウィが撮影中に何度も怪我をしたと言われるぐらいハードな世界を演じきり、ホラー映画のなかでは、かなりの名演技を画面に映るほぼ全ての役者が披露していたのが印象的で、今回のリメイク版での俳優陣はそこには及んでいないのですが、普通な感じだったジャンパノイやアラウィよりも体格が良かったり、美形だったりと、差別化をはかり、トローヤン・ベリサリオのガタイの良さは「この人だったら、正体不明の集団に襲われても、逆にボコボコにして帰ってくるように見える」といったツッコミどころを用意し、そこが私にとってツボにハマリ、とても楽しく見れました(出演者の面での驚きは“スリー・ハンドレッド-帝国の進撃-”で幼い頃の“アルテミシア”を演じていた目力の強いケイトリン・カーマイケル。彼女が本作に出ているとは)。
ヨーロッパの作品のリメイクはハリウッドの名作のリメイクやリブートよりも難しく、ベルギーのサスペンス『LOFT』のオランダ版のように、オリジナルの監督が作ってる訳じゃないのに、そのままになっているか、毒々しさやブラックなユーモアが失われているといった感じで失敗してしまうのが殆どだと思うのですが、今回の『マーターズ』は、そのなかでも頑張っている方で、リメイクのなかでは成功の部類に入ったと自分は思います。少し描き過ぎな点は否めませんが、これもハリウッド流で、悪くなかったです。
個人的にはロブ・ゾンビ監督の『ハロウィン』シリーズやジム・ソンゼロ監督による『パルス』と並ぶホラーのリメイクのなかでのお気に入りな作品となりました。オリジナルを観ている人(頭を空っぽにしてご覧ください)も、そうでない人(本作を観てから、オリジナルを観るのも良いかもしれません)も、一度、ご覧になってはいかがでしょうか。
ほとんどホラー。おぞましさ満点の人間の探究心。
【賛否両論チェック】
賛:おぞましい物語を通して、人間の持つ愚かさや、それでも飽くなき探究心が浮き彫りになっていく様子が印象的。ホラー好きにもオススメ。
否:急に驚かせるシーンがかなり多く、ホラー映画が苦手な人には絶対不向き。目を背けたくなるようなグロシーンもあり。
描写としては、ほぼほぼホラーです(笑)。わざと急に驚かせるシーンが多用されているので、苦手な人は観ない方がイイかと思います。
冒頭から、意味深なシーンが続いて翻弄されますが、次第にそれらが1つのおぞましい物語としてつながっていく様子が、好奇心を駆り立てます。しかし後半は、前半の疑問だった部分が明らかになっていくにつれ、そのむごたらしい真実に打ちのめされます。あまり言うとネタバレになってしまいますが、人間の愚かな探究心が、浮き彫りになっていく感じです。タイトルの由来も、後々明らかになっていきます。
気になった方は、怖いもの見たさにご覧になってみるのもイイかと思います。
締まらない
序盤何がホントで誰が狂ってるのかわからなくなってくる展開にハラハラドキドキ。こいつらか、宗教がかってる…と思ったらオチまでかよ。
かなり面白かったのに残念過ぎるオカルトで台無しな感じ。
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