「本物のママ」グッドナイト・マミー kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
本物のママ
クリックして本文を読む
エリアスとルーカスは双子。見分け方はエリアスの髪は左分け、ルーカスは右分けなのだ。いたずら好きで仲のよい二人はママを偽者だと疑っていた・・・
序盤、ママがエリアスにしか食事を与えないことがずっと引っかかってしまう。そして、大きな展開もないままに虫の気持ち悪さしか伝えてこない。ママが偽者じゃないかという疑念だけでは最後まで引っ張れない。劇中、ママのセリフ等にかなりヒントが隠されていて、ルーカスは存在していないんだと確信に変わる。
そして終盤、エリアスは「本物のママはどこだ?」と言い続けて残酷な仕打ちをする。ベッドにママを縛り付けて、口をふさぎ拷問を続けるのだ。赤十字の人たちが寄付を求めてやってきても、隠し続ける。最後には火をつけて別荘ごと焼き払う・・・あぁ、残酷。
亡きルーカスの亡霊にとりつかれていたのだろうか、純粋な子供だからこそ怖い。別荘で母子二人で過ごすのは正しかったのか?「フリをするのが辛い」とママが電話口で話していたから、夫もいるような気がしたけど・・・とにかく、『シックスセンス』のようにどんでん返しを楽しむ作品ではなく、あくまでも兄弟を失ったエリアスが狂気へと変貌する様子を描いたホラー。
コメントする