「聖域の暗部に挑む!」スポットライト 世紀のスクープ しゅうへいさんの映画レビュー(感想・評価)
聖域の暗部に挑む!
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第88回アカデミー賞作品賞・脚本賞受賞作。
Huluで鑑賞(字幕)。
実話ベースのため、派手な展開やアクションは無く淡々としているにも関わらず、記者たちが教会の暗部に肉薄していく様が非常にスリリングで、手に汗握りました。
神父による性的虐待と教会が行った組織ぐるみの隠蔽…
敬虔なカトリック信者が大多数を占めるアメリカと云う国においては、神を信じるが故に教会がそんなことをするはずが無い、と云う先入観が蔓延っていたのだと思います。
大勢の認識に風穴を開け、真実に光を当てる作業はどれほどの困難を伴ったことだろうか…。全てを隠蔽し事件を葬り去って来た教会組織の壁はめちゃくちゃ分厚かっただろうし、泣き寝入りするしか無かった被害者たちが語る残酷な経験に真摯に耳を傾けた取材にしても、被害者に心を開いてもらうには相当な時間が必要だったのではないかと想像しました。
誰もが尻込みする絶対的権力に果敢に挑み、隠されていた真実を詳らかにして、世間の風向きを変えたボストン・グローブ紙「スポットライト」チームの記者魂に感動しました。
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