劇場公開日 2016年4月15日

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「教会の歴史は何百年?」スポットライト 世紀のスクープ mg599さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5教会の歴史は何百年?

2016年5月8日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

知的

2016年アカデミー賞作品賞受賞作である。

ボストングローブ紙のスクープにまつわる話である。
トム・マッカーシー監督の演出はドラマチックに見せようというような、いわゆる演出めいたことはせず、淡々と事実を積み上げていくそんな風に見えた。
象徴的だったのは、サーシャ(レイチェル・マクアダムス)が当の神父にぶち当たったときの神父の受け答えである。たいへんなことを告白しているのに、画面はあまり動揺を表さない。サーシャが衝撃を受けているのはわかるが。

被害者の告白などがもっとあるかと思ったが、ほとんどが記者の伝聞という形で我々に伝えられる。心理療法士が神父の6%が小児性愛者というのだが、彼は電話でしか出てこない。

ボストングローブ紙は端緒をつけただけで、最後の字幕で全世界で神父の虐待があったことを示す。
この記事が出たときのボストンの枢機卿は、ローマの最高機関に移ったとも。

最初の記事が出て、信者のデモがあると予想していた記者たちだったが、その反響は。
恐ろしい話である。

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mg599