「これは他人事ではない」スポットライト 世紀のスクープ 夢見る電気羊さんの映画レビュー(感想・評価)
これは他人事ではない
キリスト教文化圏外から見ると、それほどの驚きにはならないのかもしれないが、これは他人事ではないことだ。
小児性愛者が世の中含めて一定数いるのは仕方ないにしても、それが権力を与えられた場合、必然的に性犯罪が起きてしまうという構図と、それを暗黙的に許している組織があることが脅威である。
信仰と組織は分けて考えなくてはならない、というのは、そうなのだろうし、そう考えなければ、彼らはやっていけないのだろう。
ただ、主人公が正しい側、というのも違っていて、今まで自分たちが実は、真実を埋もれさせていることに気づいたり、故意ではないにしろ悪を擁護する形になっていたことも発覚する。
また、特ダネということでもあり、商業的な成功をつかむために、裁判資料の公開日を遅らせようとしたりと、かなり手前勝手な部分も描かれている。
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