シークレット・アイズのレビュー・感想・評価
全59件中、1~20件目を表示
ありふれた瞳の奥の秘密
アカデミー(旧)外国語映画賞を受賞した2009年のアルゼンチン映画『瞳の奥の秘密』をハリウッドでリメイク…なんだけど、だいぶ前に一度見たっきりでほとんど覚えておらず。
こんな話だったけとか、見比べとか気にせず、一本のサスペンスとして鑑賞。
FBI捜査官のレイには苦い事件が。
殺人事件の報せを受け、現場に急行。レイプされた後惨殺された被害者は、同僚で親友のジェスの娘だった。
激しい悲しみに嗚咽するジェス。レイは犯人逮捕を誓う。
一枚の写真から容疑者と思われる人物を特定。執念の捜査でマージンという若い男の身柄を拘束する。
検事補クレアの協力もあって、尋問の末に自白させたのだが…。
マージンがテロ組織検挙に繋がる情報屋だった事もあり、上からの圧力で釈放される。証拠も何もかも揉み消され…。
レイも左遷。
悲しい心の傷と悔やみきれぬ悔しさを残したまま未解決となった事件だが、13年後に急転する…。
キウェテル・イジョフォーが主役だが、ジュリア・ロバーツとニコール・キッドマンの2大トップ&オスカー女優の初共演が最大の見所。
この二人が同じ画面に映るだけでも贅沢の極みだが、相対する役柄や演技も印象的。
本作でも魅せる美しさのニコール。自らの才覚で出世したキャリアウーマンの自信にも満ち溢れている。美貌と色気を滲ませながら犯人を自白に追い込むシーンは圧巻。
ジュリアには正直驚かされた。いつものスマイルや輝く魅力を封印。地味だが現場の捜査官に成りきっている。
愛娘の惨殺体を目の当たりにし、抱き抱え泣き叫ぶシーンは胸かきむしられる。
そのショックと悲しみを引き摺り、やつれたノーメイク熱演。
何やら“ジュリア老けた”との声が多いようだが、何を言う、そういう役柄と演技なのだ。娘を失った母親を体現するのに、ニコールと同じようなばっちりメイクと美貌でいろと言うのか?
オリジナルの詳細はほとんど忘れたが、社会派サスペンスの力作だった印象は残っている。
随分とハリウッド色に染まったのは巧みなリメイクだが、過去と現在が交錯し、その境が混乱するほどややこしいのはどうにかならなかったものか。
一応話はオリジナル通り故致し方ないが、
実は真犯人はクレア。レイに想いを寄せていたクレアはジェスとの仲をやっかみ、ジェスの娘を…みたいな話だったらどんでん返し級だったが、下世話な男女愛憎サスペンスになっていたか…。
事件を再捜査。マージンと思われる男の身柄を拘束する。
が、その男はマージンではないと言うジェス。何故なら…。
マージンは事件の直後、私が殺した…と、ジェス。
信じられないレイ。殺したと言うのは違っていた。
ジェスを尾行した先の郊外の家畜小屋。その檻の中に、変わり果てたマージンが…。
殺せば自分が檻の中に入る事になる。ならば私がこの手で檻の中に…。
やがて響き渡る銃声と穴を掘るレイ…。
娘を殺された母親がこの手で復讐を果たしたが、法や善悪を問うバッドエンド。
オリジナルだったら衝撃だったろうが、ちと新味と衝撃が薄れた。
ありふれたハリウッド・サスペンスになってしまった気も…。
『瞳の奥の秘密』をハリウッド・リメイク
キャロリンの殺人事件が起こった2002年と12年後の2014年が交錯する。何故このようにわかりにくい時系列にしたのだろう?全く意味がない・・・
わずか1枚のピクニック写真。その見つめる瞳だけで犯人を追うのはオリジナルと同じだが、みんな捜査官やら検察官という職業がつまらなくさせている。
犯人マージンをついに捕らえたぞ!と12年間の執念を実らせたレイだったが、ジェスは事件の1年後に殺したんだと告白する。そんなバカな・・・と不審に思ったレイはジェスを尾行し、小屋に到着。そこで見たものは・・・檻に入れられて変わり果てた姿となったマージン。殺してしまったら、罪を償わせることにならない。と、ずっと監禁していたのだった。
【2017年ケーブルテレビ】
瞳の奥の秘密inアメリカ
タイトルなし
ジュリア・ロバーツ、ニコール・キッドマンの2大スターを従えて、キウェテル・イジョフォーが抑えた演技で光る。ロバーツの娘の殺人犯をFBIを辞めたあとも長年に渡り追い、再び得た手掛かりを元に集まる仲間。キッドマンとイジョフォーの心の繋がりもありながら、ロバーツの疲れた老け顔、テロ対策のためには殺人事件には目をつぶる政治の世界、ラストは死刑よりも生かしながら監禁するロバーツに異常を感じながらも、親としてやり場の無い感情に同感しながら、映画としてはラストになるほど納得。黙って殺人犯の死体の穴を掘り続けるイジョフォーとロバーツの一瞬見せる笑顔に終わったんだと感じさせる映画。もうちょっとなぜイジョフォーがFBIを辞めたのかを丁寧に描いてほしかった
ストーリーが頭に入んない
おうちー132
パックマン役がすごい。
キウェテルさんの熱血捜査官、
ジュリアの虚ろな瞳、
ニコ様のできる女っぷり。
これに負けないのがパックマン役の彼。
やっぱいかつい顔の人より、ソフトな顔立ちの悪役って怖いし、むかつきますね。
私もキウェテルさんのように殴り倒したいです。
現在と過去が交錯するので混乱するという意見がありますが、キウェテルさんの白髪、ジュリアの化粧っ気、ニコ様の髪型、相棒の足で見分けられます。
そして読めない展開。
ラスト、どうなるんだとずっと考えながら、行き着きましたが、そこまでびっくりしませんでした。
演出の問題だと私は思います。
もし、この題材でアンビリーバボーや仰天ニュースみたいなVなら、かなり驚くと思うから。
期待してたほどにはイマイチ盛り上がらなかったのが残念。
コナンくんやミステリー好きだと、犯人探しに重きを置いちゃう体質なので、そもそも満たされないのかも。
ふつうなサスペンス
これだけふつうなサスペンスは久しぶりに観た気がする。事件の真相があって、そこに向かって展開していく。最近はどうもサスペンス、ミステリー系の映画は少ない気がしている。(撮ろうって監督がいないのか)
で、まあ、出来映えもふつうです。登場人物が少ないし、観やすくあっさりしている。あまり横道に逸れることもなく、真相まで進んでいく。
個人的に一番印象に残っているのは、レイがジェスに「キミはずいぶん老け込んだ」的なことを言ったシーン。(役作りとわかっていながら)キッドマンきれい、ロバーツ老けたなあ、思いながらずっと観ていたところ、ずばーんと上記セリフが飛び出したので、ビックリした。この映画のオチか?と。そこが笑撃的だった。
サスペンス調のヒューマンドラマ
サスペンスというよりヒューマンドラマ寄りの印象でしたが、全体的にしっかりしていて、引き込まれました。
過去と現在が割と頻繁に交互するのでそこは注意して観なければいけません。登場人物の髪型で見分けるとわかりやすいかと思います。
あとはマージンと馬好きの車泥棒を同じ人が演じているのもわかりにくさを助長してますね。演出上仕方ないのですが。
演者が豪華です。
特にジュリアロバーツ。演技はもちろん、見た目の変化も凄い。過去と現在で全くの別人にすら見えます。最初は同一人物だとわかりませんでした。
キウェテルイジョフォーもいい演技していました。ラストの拳銃を置いて目で訴えかける様とか良かったです。
ニコールキッドマンは美しい。デキる女感が素晴らしかった。自白を引き出すシーン、めちゃくちゃ格好良かったです。
キャラクターとしてもみんな良かったですね。バンピーやシーファートも。どこかリアリティがありました。
恋愛要素も本筋を邪魔せずにリアリティを添えていて、いい塩梅だったと思います。
レイはクレアが好きだけれど、一番大切なのはジェス。クレアもレイのその思いを理解しつつも、気にかかっているように見えました。
クレアはエリスのことを「彼は私を理解してくれている」と言っていましたが、そこに自分がレイを理解しているという気持ちを重ねていたのかなと感じました。
考えさせられるストーリーです。もし自分の家族や友人が被害者になったら…という。
過去の回想がどれもかわいらしく、幸せそうで暖かいので、現在の辛さを際立たせる効果が抜群でした。
主人公はとてもいい人なのですが、自分にも責任はあるとはいえ、13年間も友人とその娘のために犯人を探し続ける執念深さには少し恐ろしさも感じました。
その後の展開から、その13年の努力はなんだったんだ…という徒労感が出るのはいいですね。更にシーファートのことを考えると辛いことに…。
まさか…?からの驚愕のラストも良かったですね。
ラストは賛否両論あるでしょうが、難しいところですね…。
確かに鑑賞時には、え…そうするの!?とは思いましたが、レイは過去にも殺す提案をしていましたし。
あとあと考えるとジェスを憎しみ、そして憎しみ続けることの苦しみから解放してあげる方法としては一番の選択だったかと思います。
ジェスも最後少し微笑んでいるように見えました。
テーマが重めのヒューマンドラマを観たい時におすすめ。
良かったです!
なんとも言えない複雑さ。
女優陣の演技に圧倒。ストーリーの展開は予想外
豪華キャストであるということだけで見た映画だったから、最初は展開がゆっくりで、人間関係もしっくりこなくて、でも女優陣の演技に見とれながら見ていたけど、見てる人の感情に訴える内容で、最後は面白い展開だったけど、辛かった。
気持ちはわかるけど、自分の人生を放棄してるし、誰のためにやってるのか?それを相手は望んでるのか?と思ってしまう。
私が殺された娘なら、母親には自分の人世を歩んでほしいし、長い人生を殺人者に捕らわれてほしくないと思った。
流石。
なぜ、ついて来いと言わなかったの?
【シークレット・アイズ:おすすめポイント】
1.最後まで真相がわからないドキドキ感!!!
2.クレア・スローン役のニコール・キッドマンの色気!!
3.レイモンド・“レイ”・カステン役のキウェテル・イジョフォーとジェシカ・“ジェス”・コブ役のジュリア・ロバーツとの会話!
4.マージン / ベックウィズ役のジョー・コールとクレア・スローン役のニコール・キッドマンのやり取り!
【シークレット・アイズ:名セリフ】
1.クレア・スローン役ニコール・キッドマン(田中敦子)の名セリフ
→「なぜ、ついて来いと言わなかったの?」
2.ジェシカ・“ジェス”・コブ役ジュリア・ロバーツ(山像かおり)の名セリフ
→「強い思いは、地図と同じなのよ。」
→「そして強い思いは、必ず勝つの。」
→「違う。この人はマージンじゃない。わたしにはわかるの。」
特にジュリア・ロバーツ
面白かった。
ニコール・キッドマンにジュリア・ロバーツなんて、大味な映画に決まってらぁ!と思ってたら、じっくり見せてくれて特にジュリア・ロバーツの疲れて行く様は素晴らしく、今までどちらかと言うと敬遠してたジュリア・ロバーツだけど凄いなと、これが女優魂か!と感動すらした。
僕もこのジュリア・ロバーツと思いは一緒で、死刑を求める人もいるけど、僕は死んで逃したくないと思ってて終身刑こそ最大の苦痛だと思ってるから感情移入出来たし、また主人公がジュリア・ロバーツにラストに言うセリフもなるほどなと納得出来た。
過去と現在が分かりにくいのが最大の難点で、主人公の過去と現在で髭剃ってくれてたらなぁとは思った。
ニコール・キッドマンもセクシーを通り越してエロかった。
主人公の13年間は何だったんだ…と自分だったらと思うと哀しくなった。
まあまあ面白かった
全59件中、1~20件目を表示