「笑わせてみろよ、と僕も思いながら結局何度も泣き笑い。」エミアビのはじまりとはじまり 栗太郎さんの映画レビュー(感想・評価)
笑わせてみろよ、と僕も思いながら結局何度も泣き笑い。
真面目に漫才を見ようと思うなら、ぜんぜん面白くもないネタばかりだった。だからネタのクオリティは求めない。
それより、一組のコンビの友情と、一組の純情な恋愛と、一組の先輩後輩の信頼を描いていると思ってみてみると、泣けて笑える。けして、泣いて、笑ってではない。泣きと笑いが一緒に来る。悲しくも、羨ましい感情が同時に来る。しかも笑いは、面白いのではなく「お前ってばかだなあ」っと半バカにした笑いなのだが。
あり得ないことがあり得る、そんな奇跡をちょっと期待してもいいのかもな、と思えた。
はじまりがあれで、はじまりがそれ、か。誰かの過去を一生懸命しょい込んで生きていくっていうのも生き甲斐のある人生なのかもしれないな。
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