「リドリー・スコットは終わった」エイリアン コヴェナント 愛宕さんの映画レビュー(感想・評価)
リドリー・スコットは終わった
これがあの「エイリアン」を作った監督の作品とは到底信じられない。
「プロメテウス」のときもそうであったが、乗組員の、病原体を含めた未知の生物に対する危機管理があまりにお粗末。(というか、今回は危機管理そのものが「全く無い」)。その上、乗組員がアホばかりで、危機予測、危機対処が何もできない。
従って映画の中で生じる危機は、彼らがもう少しまともなら、起きないものばかり。そして、説得力・必然性に乏しい、無理矢理押し込んだような「人工的な危機」がそれに追い打ちをかける。
さらに、ストーリーの流れや雰囲気も雑然としており、一貫性に欠けるため、到底映画の世界に感情移入できない。
「プロメテウス」でガッカリさせられたのに、わずかに期待して観に行った私が愚かだった。「コヴェナント」でだめ押しされてしまった気分である。
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パタリロさんのコメント
2017年10月18日
そうなんですよねぇ~、「映画の中で生じる危機は、彼らがもう少しまともなら、起きないものばかり」で、これ、『プロメテウス』にもそのまんまあてはまる・・・。
それに、どちらもヒロインの容姿がイマイチで、感情移入がしにくいし・・・。