「「スター・ウォーズ」連作のように、第1作に円環する」エイリアン コヴェナント AuVisさんの映画レビュー(感想・評価)
「スター・ウォーズ」連作のように、第1作に円環する
SF映画の巨匠として、リドリー・スコットがルーカスに張り合ったのかどうかは不明だが、「スター・ウォーズ」シリーズのように、「エイリアン」シリーズの前日譚として「プロメテウス」と本作を作り、第1作の冒頭につながるストーリーを作った。もっとも、最初から全体の構想があったSWに比べると、こちらの前日譚は後付け感が少々。うまいことつじつま合わせたな、と感心はするけれど。「プロメテウス」を未見なら、事前の観賞が必須。でないとファスベンダーの二役とか意味が分からないと思う。
コヴェナントは、作中では宇宙船の名前だが、「契約、誓約」といった意味がある。辞書には神とイスラエル人との契約の例が出ている。本作では創造主と新たな種の契約を示唆しているのだろうか。明示的ではないが、観る人によっていろいろ解釈できると思う。
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sanichiniさんのコメント
2017年9月16日
>最初から全体の構想があったSWに比べると
そんなもの無かったですよー
IVが公開された当時、インタビューで「何故一作目なのに4なのか?」と聞かれてルーカスは「その方がみんなびっくりすると思って」とか答えてました。
「2作目作れる」とすら思ってなかったんですよ。
しかも後年どんどんインタビューの内容が変わって、1.2.3の制作が決まった頃だったか、「7.8.9は地味すぎて映画には向かない」なんて言ってたこともありました...