「人の夢と、書いて…」ディーパンの闘い 機動戦士・チャングムさんの映画レビュー(感想・評価)
人の夢と、書いて…
テレビで見るフランスは、いつもおしゃれですね。そしてスクリーンに映るおしゃれな街では、ちょっと皮肉の隠し味が効いた、ロマンスが。そんなビジターの思いを、余す処なく粉砕する逸品です。昔、「ウィンターズボーン」で、地球の歩き方に、掲載されないアメリカに、驚愕したものです。でも、やはりそれは、何処にでもあるんですね。しかも、難民、移民問題という、隠しきれない隠し味が、メガ盛りなので、すっかりお腹いっぱい。そして、怒涛のアクションの後に訪れる、この世のものとは、思えないラストと、エンドロールの歌声。あれは、多分…。たちの悪い冗談に、付き合わされた気分です。これがカンヌの味わいでしょうか。深いコクと、芳醇なはかなさに、気を失いそうでした。
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