「【因習及び、複雑な王族関係の確執に捕らわれた人々の心をプレーム兄貴の心の広さ、優しさが解き放つ姿を正統的マサラムービースタイルで描き出した、鑑賞後、気持ちが軽くなり、優しい気持ちになれる作品。】」プレーム兄貴、王になる NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【因習及び、複雑な王族関係の確執に捕らわれた人々の心をプレーム兄貴の心の広さ、優しさが解き放つ姿を正統的マサラムービースタイルで描き出した、鑑賞後、気持ちが軽くなり、優しい気持ちになれる作品。】
プレーム兄貴(サルマン・カーン)は聖人か?
心優しく、笑顔が素敵で、目は大きくて澄んでいる。そして人としての器が大きい。
マイティリー王女(ソーナム・カブール:近年、”パットマン”で彼を助けるキャリアウーマン役や”SANJU”にも出演している注目の女優さんですね。)でなくても惚れるよな。
サルマン・カーンの魅力、満開作品である。
(感涙作”バシュランギおじさんと、小さな迷子”に続いての好人物配役により、好感度更にアップ。)
捕らわれの身になったヴィジャイ王子との余りの相似により、王子の側近大臣(アヌバム・カー:ホテル・ムンバイでは毅然とテロリストに対峙する料理長を演じたが、今作ではコミカル演技で魅せてくれる)に婚礼までのお4日間の身代わりを依頼される街役者、プレーム兄貴。
プレーム兄貴はダンスも唄も、王子になりきった演技(笑顔が素敵)も
素晴らしい。
(一人で二役、演じているしね。ヴィジャイ王子を演じていた時には、CGで体を大きく見せていたのかな?)
取り分け、マイティリー王女を想うが故の行動、言動。
そして、複雑な家族関係のため、いつの間にか亀裂が生じてしまった異母兄妹たちとの関係性を修復するための行動にも、心を揺さぶられる。
久しぶりの歌って踊る、人間性全肯定の、マサラムービー全開の極彩色ワールドを楽しく堪能しました。
泣けて、笑えて、ちょっと心に沁みる作品。
大満足である。
娯楽映画の原点って、このような作品なのかもしれないな、と思った作品。
〈人を赦すには、相手の目を見て強く抱き締めよう。
それだけで、全ての諍いはなくなるのだ。
見終わった後、スキップしたくなるような、心軽やかになる作品。
インド映画って、矢張り良い。とても。〉