「なめてました、はい。」ディバイナー 戦禍に光を求めて okaoka0820さんの映画レビュー(感想・評価)
なめてました、はい。
なめてました、はい。
映画をそれなりに観てくると、序盤でだいたいの見当がつくのだが、これは二段階ほど上に着地した感じ。尻上がりに作品の質が増していくような、そんな印象だった。
戦地で消息不明のままの息子たちを探しに行く、という目的を提示されて現地に入る中盤まで、見当をつけていた通りではある。最初に奥さんを亡くしてるし、戦場の再現シーンを織り交ぜ、なんとも寂しい展開。
しかし、終盤に向けて、とても良い。シナリオに特別な仕掛けがあるわけではないが、愛情の描き方が丁寧。ロマンスもきれいだし、兄弟の最後を再現したシーンも胸を打つ。あと、ロケーションが良い。逃亡劇はどこかエキゾチックなロードムービーのようでもある。尺は短めだがスケール感がある。
観賞前のハードルがかなり低かったからかもしれないが好印象。
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