ピートと秘密の友達のレビュー・感想・評価
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良作だけども(>_<)
映画はよく綺麗に作られてて、役者もいいし、ドラゴンも良い。ストーリーの流れもハリウッドのよくあるタイプだけど、感情移入はするし感動もする。
テーマの家族愛も分かる。
だけど、エリオットとピートの繋がりが強くて、引き裂かれる二人の関係と、その繋がりを無視する人間たちに憤りを感じてしまい、この映画のオチには納得できない感じになってしまった、
ラストにピートが人間と暮らして、エリオットと別れる流れになり、新しい家族の元へピートが行くんだけども、演出的にこのシーンが一番感動する方向だったのだが、それよりもその前のピートとエリオットの再会の方が感動的だった。そのまま二人で人間が近づけないさらに遠くへ行って、エリオットの家族に出逢える方が良かったと思う。
ピートとエリオットには人間の生活は不要だった(´・ω・`)
いい
息子と見ました。
普段映画はあまり見ないので、比べてどうとかはわかりませんが、いい映画だったと思います。
エリオットがとても可愛らしくて、ハッピーエンドで終わってよかったです
人間本位の価値観におけるハッピーエンド
森の中で生きる少年と、彼とともに生きるドラゴンの物語。少し既視感があると思うのは、同じ年に「ジャングル・ブック」が実写映画として公開されたからで、どちらもディズニー映画なのだから当然か。
ただこの「ピートと秘密の友達」に関しては、広大な森の中で生きる少年とドラゴン、というプロットから想像するよりも、圧倒的に少年とドラゴンが映像の中で窮屈そうにしている。それもそのはず、大方の物語は人間社会の中に置かれた少年とドラゴンの物語だからだ。ドラゴンはせっかく大きな翼をもっているにもかかわらず、その翼を広げるシーンはとても少ない。愚かしく浅ましい人間たちに捕われて縛られているシーンしか見られないのはなんとも口惜しい気分だ。少年にしてもそう。野性味あふれる躍動感あるシーンはさほど多くはない。視覚的な楽しみは半減し、このテーマの映画で見たかったものって、こういうことだったっけ?と首をかしげてしまった。
ストーリーは実に人間にとって都合よく作られていて、森の中で生きてきた少年とドラゴンたちの「彼ららしい生き方」というものをまるで否定したような内容。彼らが森の中で築いた生活や生命力には一切関知せず、ただ人間社会の中に突如現れた「異物」としてしか扱わない上に、その異物を人間社会に迎合させる物語にしか見えない。少年もドラゴンも、それまで安泰に暮らしていたはずの生活を捨て、少年は本来あるべき人間社会に戻り、ドラゴンは(人間にとって)安全な場所へ遠ざける(追いやると言い換えてもいい)ことでハッピーエンドとしている。もう主観が完全に人間に傾いたものになっている。温かい家庭に引き取られて少年はさぞ幸せだろう、と思うのはあくまでも人間の主観で見た結末で、少年自身の気持ちとしてどうだったか?はまったく考察されていないし、森を追い出されたドラゴンに対し「人間に捕われることなく生きられて幸せだろう」だなんて私は口が裂けても言わないし思わない。しかしこの映画は厚かましくも、人間の価値観における「ハッピーエンド」を少年とドラゴンに押し付けて満足気にしているかのようだ。
ドラゴンの造形にも不満がある。ふわふわと柔らかい毛が生えて、まるでぬいぐるみのような愛らしいそのドラゴンの姿も、人間が思い描く「可愛い生き物」の姿でしかない。人間が受け入れやすいように見た目を可愛く捏造している時点で、とても人間本位だと思えてならない。ドラゴンをあまりにも擬人化しすぎているのも気になる。表情・動作・考え方・・・すべて過度の擬人化がなされており、こんなに人間に都合のいい動き方をする野生の動物(架空の生物とは言え)がいるか?と思うほど(口を利かないことだけが救い)。
こんなに人間本位の物語を描いておいて、この映画の主題について考えると矛盾だらけで弱ってしまう。
ドラゴンと少年の定石ストーリー
こんなに素敵な映画なのに、いろんな意味で可哀想な処遇のディズニー作品。
原題は"ピートのドラゴン"にもかかわらず、なぜか"秘密の友達"にされてしまう。ポスターやチラシは、謎の森の画になってしまい、そのうえディズニーは"ローグ・ワン"の宣伝に一生懸命なので、「ピート」は予告編さえもままならない。
世界的には8月公開だったのに遅れたうえに、スクリーン枠が足りず、3D映画にもかかわらず日本では2D公開のみ。結局、誰も話題にしない、ほんとうに"秘密"のままになってしまいそうな勢いである。
しかしねぇ。これを「E.T.」(1982)の焼き直しと決めつけるのは能がない。「E.T.」のほうがパクリなんだよ。「ピートとドラゴン」はディズニーの1977年の作品で、今回はリメイク版。
最近も「ヒックとドラゴン」(2010)や「アーロと少年」(2016)のように、"少年とドラゴン"や"少年と恐竜"の友情といった定石があって、「E.T.」がSF変形にすぎない。「E.T.」の主人公である少年エリオットは、本作のドラゴンの名前"エリオット"をリスペクト引用している。
ということで、定石なので奇をてらう必要はないし、心の素直な人にはストレートに伝わるはず。普通に泣けるし感動的。むしろデジタルによる製作技術の素晴らしさを観るべき。惜しむらくは3D公開でないこと。
オリジナルの「ピートとドラゴン」(1977)は、"実写とアニメのハイブリッド方式"を採っていた。これは「メリー・ポピンズ」(1964)や「魔法にかけられて」(2008)をはじめ、ディズニー作品にたくさんある王道。
これを"デジタルVFX"という視点で観ると、本作のドラゴン"エリオット"はVFXで描かれたアニメーションの一種であり、「ジャングル・ブック」(2016)と同じく、実は究極の"実写とアニメのハイブリッド"なのである。いわゆるマンガっぽい"キャラ"を立てないとすると、もう実写とアニメの境目はない。
それにしても、ロバート・レッドフォード御大は80歳にして精力的に、かつ、作品をセレクトしているかのように佳作に出演しているのが凄い。
エリオット
エリオットしょっぱなから出てきます。どうしてもジャングルブックと比較してしまいますが、こちらのほうがあったかい作品です。最後いっぱいドラゴン出てきて次回作はないなと思いました。
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