「愛とは」ロブスター tacxxxxxさんの映画レビュー(感想・評価)
愛とは
クリックして本文を読む
カフカの『変身』のような話かと思ったら、安部公房の『砂の女』に感覚が近かった。
自由を手にしたはずなのに不条理から抜け出せない。
愛を得るために自身を偽る。自身を守るために愛を捨てる。そんな描写がいくつか見られるこの映画の世界では(あるいは現実でも)愛は美しいものや、かけがえのないものなどではなく、ステータスなのかもしれない。
だからラストシーンで主人公は、相手と「共通の欠点」を得たと偽るのではないかと思えてしまう。
コメントする