「窮屈な愛」ロブスター 0さんの映画レビュー(感想・評価)
窮屈な愛
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独特な世界観の中では、あらゆる常軌を逸したシーンもサラッと次のページをめくる。
狩りをするでもなく積極的に婚活に精を出すこともなく、なりたい動物は明確な理由とともにロブスター
だと告げ、ただ運命の日を待つだけかと思えばルックスだけで(生き延びたいだけなら執着質な変態婆と付き合えばよかった)女性を選び、理想とはかけ離れた生活を送っては挙句、犬の兄を殺され怒って発狂。そのサイコ女も殺す。孤独を求めて森を逃げ込むが近視の女に惚れたが最後、失明をしてでもその愛を求める様。普通に愛せる前妻が居たのにも関わらず…
ここではパートナーとの何かしらの共通点を探す。
泳ぎ方だとか鼻血が出やすいとか目が悪いとか。
その共通点がなければ繋がれないような窮屈過ぎる愛が本人たちにとっては苦渋の選択なんかではなく、紛れもない答えなのであった。
最初から最後まで価値観の相違を押し付けられる。
ロブスターになんかなりたくはないが、最終的にはそこまでするならむしろロブスターになった方がマシなんじゃないかというような。常にズレがある。
メイドが操られたかのように主人公の協力したり、カルト宗教のような結婚賛美プレゼンテーション。無表情セックス。鼻血に加え家族揃ってペアルック。子供が主人公をナイフで殺すよう指示したり、我が身のための妻を裏切ってからの空砲ドッキリ。失明オペ。ラストカット。とにかくぶっ飛んでる。そしてレア・セドゥのドSリーダー感とかとても好きでした。
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