海賊とよばれた男のレビュー・感想・評価
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男だらけの映画に演技派結集 その中で紅二点…綾瀬はるかと黒木華の存在感無視できず
「永遠の0」を大ヒットに導いた岡田准一主演×山崎貴監督が再びタッグを組み、百田尚樹氏のベストセラー小説を映画化。出光興産創業者の出光佐三氏をモデルにしたといわれる主人公の国岡鐵造を岡田が演じているわけだが、妙な説得力があり座長としての存在感が際立っている。
それにしても、男だらけの映画。山崎監督はこのあと「アルキメデスの大戦」でさらに強烈な男映画を撮っているが、今作でも吉岡秀隆、染谷将太、鈴木亮平、光石研、堤真一、國村隼、小林薫と芸達者な面々を揃えている。そんななか、綾瀬はるかと黒木華の存在感を見逃すことも出来ない。フィクションではあるが、限りなく史実に基づいていることからも先人たちの懸命な生き様に感服させられる。
人の繋がりの深さの有った映画だった
日本の未来のために立ち上がる漢たちの初志貫徹の成功物語
岡田さんの演技が最高に素晴らしいです。
当時の時代背景や国際情勢の中で困難に立ち向かう不屈の精神、日本人としての誇り、
日本の未来のために立ち上がる力強さに感動しました。
何か新しいことを成し遂げよう、とした時に起こる嫉妬や妬み嫉みも表現されており、
周りの反応に動じることなく毅然と対応し、初志貫徹する姿に人は動かされ、
人がついてくる信頼される方だったのだろうと想像しました。
原作の素晴らしさを名俳優陣が固め、味わいを豊かにしていると感じました。
オススメです。
思ったほど…
しびれる名言がたくさん!
実在する、出光興産やその創業者の出光佐三をモデルとした実話に近いストーリー。作品の中ではそれぞれ名前が「国岡商店」、「国岡鐵造」となっています。
まず、岡田准一さんが演じる鐵造がとにかくかっこいい!
凄まじい情熱がある一方、とても社員思いで人情があります。店員(社員)がついていきたくなるだろうと思いました。
何回も会社が窮地に追い込まれても突破する勇気もすごかったです。
いわゆる日章丸事件を描いた部分ですが、役員や部下たちが「正気ですか」「そんなの博打ですよ!」と迫る緊迫したシーンも見もの。
鐵造からいくつも名言が飛び出します。
「仕事は、ない、ない言うちょらんで作るもんや」「それでもどーーーにもならんかったら、皆でこじきをしようか」
・・他にもたくさん。
どれもしびれる!
私は原作の著書を読んだことがありますが、ボリューミーな内容を一本の映画によくまとめたなと思う半面、ちょっと詰め込みすぎたのかなという印象。初めてみると「なんのことかついていけない」という人もいるかもしれません。
逆に原作を知っていると、端折った部分がわかってもどかしさを感じました。例えばイランの石油を買い付けに行くまで、交渉でものすごく苦労しています。
でも大好きな作品なので、私は二度見、三度見したいくらいです。
余談ですが、戦後焼け野原になった東京で奇跡的にも被害を免れた国岡商店本店とそのとなりにある歌舞伎座。東銀座にある歌舞伎座が当時からあったんだという驚きと、仕事場からも近く、よく通るところなので感慨深いなあ、と思いました。
出光の石油
激動の時代を駆け抜けた男達の熱情物語
さすが。永遠の0と同じ、主演・岡田准一、監督・山崎貴、原作・百田尚樹、という顔ぶれが、期待以上の感動作を生み出してくれた。
本作は、日本の戦前、戦中、戦後を通して、石油産業の発展に人生を賭けた国岡商店店主・国岡鐵造の半生を壮大なスケールで描いているが、単なる半生記ではない。日本の昭和史、石油産業史を踏まえた、飽きることのない起伏に富んだストーリー展開と多彩な登場人物で、硬派な骨太群像劇に仕上がっている。特に、主人公達が、海外大企業に技術力と団結力で対抗していくシーンは、自動車、電機などの日本メーカが、戦後歩んできた道程そのものであり、セミドキュメンタリーを観ているようである。
戦前、戦中、主人公は、海外大企業との闘いに苦戦しながらも、社員一丸となった団結力と技術力で、徐々に石油ビジネスを拡大していく。しかし、終戦を迎え大きな岐路に立たされる。それでも彼は、熱い想いと不屈の闘志で、旧日本軍が備蓄していた不純物だらけの石油を汲み出すビジネスを起点に再生していく。そして、国岡商店は、度重なる海外大企業の妨害を受けながらも、戦後の日本復興と呼応するように、日本を代表する企業に成長していく。
どんな苦境でも決して諦めない主人公・岡田准一の熱く迫力満点の演技は画面から迸るようであり、泣かせる台詞、格好良い台詞が満載で、胸が熱くなりっ放しだった。
そんな岡田准一を盛り立てていたのは、脇を固める主役級を揃えた個性豊かな豪華な俳優陣である。特に、主要メンバーが国岡商店に入社志願するシーンは、設定は異なるが、七人の侍を彷彿とさせるものがあり、彼らは、予想通り主人公の夢を実現するサムライになっていく。更に、敵役の國村隼の存在感は出色だった。見た目は紳士的で温厚な雰囲気なので、主人公への辛辣で意地悪この上ない台詞が、より一層憎々しかった。そんな彼が、純国産企業に拘る主人公を気遣うシーンには、日本人としての連帯感があり、図らずも感動してしまった。このシーンで、本作の助演男優賞は彼に決まりだと得心した。
見どころが多い本作の中でも、最も印象的だったのは、石油塗れになりながら、必死にバケツで石油を汲み出す国岡商店の人達の姿である。彼らの汲み出した石油の一滴一滴は、正しく大河の一滴であり、それは、やがて大きなうねりとなり、ついには、戦後の日本復興という大河となって現在に至っていると思うと涙が止まらなかった。
エンタメ映画系統の王道
永遠の0と同じく百田原作・山崎監督・岡田主演ということでした。
映画としての完成度は相変わらず高く、演技はとても分かりやすく説明が丁寧なので老若男女楽しめるんじゃないかと思います。
原作を読んでいませんが、青年期と老年期を交互に描いたのも上手だと思いました。
永遠の0と同じく順を追って描くこともできたと思いますが、その演出により「史実の記録的映像作品」と一線を画している効果があると感じました。見ている側に「想像する余地」を残してもらえたというか、考えながら能動的に見れました。
私は歴史系映画だと「シンドラーのリスト」が人生観を変えたほど好きです。
史実とはかなり異なるそうです。それでも観た人に、考えさせ、影響を与えていることを考えると、映画としての価値は揺るがないと思っています。
この映画は何を描きたかったかをふと考えてみました。
原作に忠実にしたかったのか、原作のさらにモデルとなった出光さんの史実を残したかったのか、日本人としての本質とは何かを見せたかったか、、、、など。
多分全部の要素があるんだと思いますけど、もし「先輩たちが命懸けで守ってくれた日本」に本質を持って描いていたとしたら、勇気をもって「出光」さんの映画として欲しかったです。そしてその人生の中で、どういった情景を見て、戦って、守ってくれたか、にフォーカスした脚本も見てみたかったです。
百田さんの映画をそのまま描きたかった場合は問題ないのかもしれませんが、その場合、どういう感覚でこの作品を見たらよいかが頭の整理が難しかったです。
そういったもやもやが残ってしまい、感動しきれなかったなぁという感想でした。
凄くいい映画
難しい道も走り抜けていく岡田准一さんがカッコよすぎる。
映画観へ観に行った母と兄に進められて、地上波で鑑賞しました。
初めの方の『船を出せ』というシーンが兄のお気に入りと聞いたのですが、好きになる理由がわかりました。みんながイキイキしていて、何を言われても曲がらない岡田准一さんがとても眩しく見えました。
大きな会社にはそこまで行くための努力があって、どんな事もみんなで協力し合える関係性に憧れました。
原作読んで
困難を乗り越え克服するバイタリティ
朝ドラ感
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