選挙の勝ち方教えますのレビュー・感想・評価
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辛辣なメッセージ
アメリカ人の選挙コンサルタント、ジェーンをサンドラ・ブロックが演じる。サンドラ・ブロックは行動的な女性が似合う。
政治家達のパフォーマンスに惑わされる事なく、一票を投じたいと改めて感じた。
ラストの描写がリアル。
-理想を見失ったら、もう二度と取り戻せない
-道が気に入らないなら、新たに造ればいい
フジTVを録画にて鑑賞 (吹替版)
タイトルなし
選挙コンサルタントが勝つためには政策そっちのけで手段を選ばず勝つが、ラストは国民への約束を反故にした大統領に疑問を持ち、国民のデモの中にいるシーンで終わる。結局どうするんだろう。ライバル役のビリー・ボブ・ソーントンがいい。サンドラ・ブロックは終始疲れて見える
日本未公開は勿体ない
サンドラブロック×コメディタイトルで観客動員数稼ぎたかったのかと思ったら、なんと未公開。公開しないなら、こんな邦題つけない方がいいし、更に突っ込むとコメディではない。
スイスの傭兵のように多くの国に雇われて、戦時中気がついたら味方同士で戦っていたというのと同じように、他国の大統領選の裏で闘っているのはアメリカ人同士という皮肉。
選挙請負人たちのあの手この手の駆け引きは面白く、読んでいる本の引用を「わざと」相手に使わせるテクニックは小気味よい。
主人公ジェーンが雇い人の元大統領に向かって「勝ちたいなら私の言う通り行動しなさい、それもしないで負けることは許されない」と言うが、傲慢に思える台詞には一理ある。請負人の仕事の結果は勝利でしか得られず、互いに同じ目標に向かっているのなら、やるのが当然だと。
しかしジェーンがプロであればあるほど、彼女自身が理想と乖離していく。 真実をひね曲げなければならないことに、最初から心引き裂かれていたようすが見て取れる。
立候補者が当選したら掌返しするのは政治の常だけど、だからといって国民が何もしなければ何も変えられないんだよね。少しでも社会を良くするためには、声を上げ続けるしかない。そんなメッセージが込められたラストはシリアス。
サンドラ・ブロックにセクハラ紛いのチョッカイをかけまくるライバルに、ビリー・ボブ・ソーントン。相変わらず存在がエロい。アベンジャーズの“ファルコン”も出てます。
選挙で勝った者が大統領に相応しいとは限らない
笑えるコメディを期待させるこの酷い邦題に反して、なかなか見応えある政治ドラマになっていた。実話ベースだし。
コミカルな要素ありつつ、風刺や醜い政治の裏側などもしっかり描かれている。
毎回の事だが、何で未公開作っていい加減と言うか適当と言うか、ヘンな邦題付けられるのか…。
やり手の選挙コンサルタントだったジェーンだが、ある選挙に負けて引退に追い込まれていた。
そんな彼女に南米ボリビアの大統領候補者から仕事の依頼が。
しかも、対立候補のコンサルタントが因縁ある相手で…。
最初はまるでやる気ナシ。候補者も高慢ちきで大統領に向いてるとは思えない。
しかし、対立候補のコンサルタントを知って、急にやる気に。
ただただ、そいつに負けたくないだけ。
候補者が大統領に相応しくないなんてこの際どうでもいい。
勝ちさえすればいい。その為には、邪道・暴走。
元々イメージの悪い候補者を、それを逆手に取って、強い候補者にイメージアップさせる。
根も葉も無い噂やでっち上げで、対立候補を徹底的に攻撃する。
一応主人公側なのに、やってる事はライバル陣営のような手口。
投票する側は、その候補者を信じて、期待して、投票する。大統領に相応しい、と。
しかし実際は、そんな国民の気持ちとは裏腹に、あくどいやり方でも選挙で勝った者が大統領になる。その人が本当に大統領に相応しいかなど関係ない。
トランプがいい例だ。
ネタバレだが、選挙には勝つ。候補者は大統領に。が、その途端、国民を裏切る。
苦労して選挙に勝ったのに、候補者が大統領になったらそこからは自分たちの仕事ではない。
自問する。本当に彼を大統領にすべきだったのか…。
この国はどうなってしまうのか。
ラスト、自問の答えである行動に、サンドラ・ブロックのタフな魅力も相まって、印象的だった。
一気に見てしまう面白さ
サンドラといえば、「隣人にしたい女優ナンバーワン」とか。
そんな親しみやすいサンドラが、
今回は男前でありつつ、ちょっとこわもての、選挙の仕掛人に。
しかも舞台はボリビアの大統領選挙。
たちまち高山病でふらふらになるジェーン。皆の、大丈夫かこいつ、、視線もありながら、
宿敵キャンディと会えば、燃え上がる闘志。
この、ハゲのおやじがまた悪いやつ。
サンドラは過去に汚い手ではめられた苦い経験も。
そこからヒートアップするサンドラ。
理知的で、クール、それでいて実は感受性するどい「できる」女を見事に表現した。
さて、最後、、一見、ハッピーエンドに見えたのだが、、そうはいかないボリビア。
最後にサンドラが選んだ道は、、
サンドラの映画は、ラブコメが一番好きだけど、こうした硬派もかっこよい。
ますます大好き、サンドラブロック!
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