「マリメッコのイメージが覆る」ファブリックの女王 Raita Maipenさんの映画レビュー(感想・評価)
マリメッコのイメージが覆る
マリメッコが好きで、背景も知らず見始めたのだが、
創業者のアルミ・ラティアを描いた本作は、なかなか重くて、華やかでフワッとしたマリメッコとは異なるストーリーが展開された。それはフィンランドという、ムーミンやマリメッコのようなふんわり女子的なイメージと、実際の寒くて厳しい冬との差のようなもので、視聴後はリアルなマリメッコを見られたような嬉しさと戸惑いが湧いてくる。映画の予算の関係なのか、アルミを描く劇中劇のような形で進むのだが、背景をシンプルにすることで、マリメッコのテキスタイルが際立ち、良い演出だと感じた。あのように、普通にマリメッコを着こなせるのは、カッコいい。個人的にはマリメッコのことを知れた上で、良作に出会えたと思う。
コメントする