「B級ホラーのルールは厳格」ファイナル・ガールズ 惨劇のシナリオ bionさんの映画レビュー(感想・評価)
B級ホラーのルールは厳格
B級ホラー映画祭で火事が起き、主人公のマックス達はスクリーンを切り裂いて逃げることができたが、たどり着いた先は上映されていた『血まみれのキャンプ場』の舞台となっていたキャンプ場の近く。そしてマックス達は、殺人鬼の追われるはめに。
現実の人間が、物語の中に入り込んでしまうという設定は、今ではそんなに珍しくないが、フィルムの中だけあっていろんな制約やルールがあって面白い。例えば、殺人鬼が誕生した過去のエピソードを喋りだすと、その時代にジャンプしてしまう。映画の中ではモノクロ映像だったから視覚もモノクロ状態になってしまう。
80年代のB級ホラーって、エッチを始めようしたカップルが事を成就する前に、殺人鬼の餌食になってしまう。これは、貞操を守らせようとするアメリカなりの道徳が入っているのかと思っていた。最近になって、別な説を聞いて思いっきり納得した。それは、映画の監督や脚本家には、ハイスクール時代にもてなくて童貞をこじらせたまま大人になった人間が多い。だから、イケてる人間を真っ先に血祭りにあげることによって、過去に復讐している。
そんなに怖くもグロくもないし、80年代のB級ホラーを思っきりパロっているから楽しく見れる。
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