「.」喰らう家 瀬雨伊府 琴さんの映画レビュー(感想・評価)
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自宅にて鑑賞。米国産の日本劇場未公開作で原題"We Are Still Here"。拘ったと思われるドッシリとしたカメラで魅せる。音楽がやや不釣り合いに思えた。降霊するシーンのスタントを自ら演じたと云う“ジェイコブ・ルイス”役のL.フェセンデンはだんだんおかしくなるその役柄も然る事乍ら、ルックスも若かりし頃のJ.ニコルソンに似ていた。それにしても邦題のセンスの無さには辟易する(ネタバレのタイトルにするなら「家」ではなく「土地」か「(田舎)町」にすべき)が、画が綺麗だったので採点は甘い目。60/100点。
・L.フルチの『墓地裏の家('81)』にインスパイアされたらしく、主人公の“サケッティ”家は(共同)脚本だったD.サケッティから、呪われた“ダグマー”家はゾンビに惨殺される“ローラ・ジッテルソン”役のD.ラッサンダーから等、登場人物のネーミングや設定等にその影響が窺える。
・“アン(アニー)・サケッティ”と云うキャラはB.クランプトンの為に、“ジェイコブ・ルイス”はL.フェセンデンの為にそれぞれ書かれたらしい。“ビリー・ディー”役のP.バレスはロケ地に在る教会の実際の牧師で、彼の娘Z.バレスは“フィオナ・ダグマー”を演じている。
・売りの一つ黒焦げの“ダグマー”家の人々のメイクには二時間が掛かり、取るのに一時間を要したと云う。'70年代風の衣装は古着屋で調達し、登場するビンテージ・カーはNY州ショーツビルの知人から借りたと云う。
・撮影は冷え切った二月中旬に行われたが、登場するバー“バッファロー・ビル”内の煙はポストプロダクション(CG)で付け加えられた。
・鑑賞日:2016年1月8日(金)
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