アズミ・ハルコは行方不明のレビュー・感想・評価
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新しい…だけ
2016年の邦画BEST10に確実に入ります
同じ町の別の2人の女の話が時系列ばらばらに交差して進んでいくストーリー。蒼井優7年ぶりの単独主演映画。蒼井優も高畑充希も素晴らしかった…。太賀も葉山奨之も加瀬亮もいい。石崎ひゅーいも。菊池亜希子、落合モトキ、山田真歩も…演技が上手いプラス人間味溢れる人たちが集結していてキャストも私にとって極上だった。1シーン1シーンが全部目が離せない。あと、車移動とか車内からの風景が多くて”地方都市の20〜30代の人たちの話”というところが色濃く出ていてそこも良かった。如何に多くの映画ドラマ作品が、東京舞台にしてて東京在住者の目線で描かれてて、東京に住んでる人がより共感できる作りになっちゃってるんだなーということも実感!
そしてこれは常に作品が進化しつづける松居大悟監督の最高傑作。松居監督は新しい作品が出るたび自己の記録塗り替えるくらいめちゃ面白い映画つくってて、かといって過去の作品も1つ1つ良さがあって色褪せなくて、同じような内容のものはひとつも無い。才能に溢れてるというか才能の塊のような人!妥協しないでとことんこだわって作った感じも画面に出てて、きっと監督自体も作ってて楽しいんだろうなーと勝手に想像してしまいます。今回の作品は監督と同世代の主演、プロデューサーで作っていてそれもとても貴重だなと思いました。
とはいえ、私にとっては完璧な作品でも、一緒に観に行った人はわからなかったみたいです。
事前情報で女性が共感できるつくりになっていると知り、また高畑充希がインタビューで「男兄弟しかいない男性はわからない人いるかも」と言っていて、まさに上記の人は男兄弟しかいない人なのでなるほどなと笑。
鑑賞後の監督の挨拶にて、松居監督が「観た人全員が、面白かった、感動した…と同じ気持ちで観れる映画ではなくそれぞれ違う感想や見方をもつ映画作りをしていきたい」と言ってましたが、それこそが面白い映画のひとつの定義だよなと私は思いました。
私はこの映画、2016年の邦画BEST10に確実に入りますね。
あとの候補としては…
「ピンクとグレー」「知らない、ふたり」「漫画肉と僕」「ちはやふる」「リップヴァンウィンクルの花嫁」「あやしい彼女」「64」「ヒメアノ〜ル」「日本で一番悪い奴ら」「TOO YOUNG TOO DIE」「君の名は。」「怒り」「何者」「永い言い訳」とかですかね。
外の世界を知る
やっぱ田舎ってクソだなぁ。
田舎の良さは一度そこから離れて見ないと分からないんだと思う。外野から見て初めて気づくことは沢山ある。
狭い世界で狭い価値観で生きようとするから苦しくなる。ハルコも知らず知らず田舎の価値観に毒され、焦り、自分を見失っていく。
苦しい環境からは、逃げてしまえ。死にたくなったら逃げてしまえ。逃げて逃げて、落ち着いて一度外から眺めてみれば、きっと今より自由になれる。
田舎に限らず、学校や会社にも当てはまるわけで、もっと言えば日本と世界という枠組みもあるわけで、外を知るのは大事だなぁと改めて思いました。きっと知れば知るほど自分は自由になれる。
と、色々と考えてはみたが、映画としてはあんまり面白くなかったかなぁ。
しかし、田舎女子高生の身体能力の高けぇ。
女の子最強!
観方次第
がんばれ、女の子!
Filmarksさんで当たった、ユナイテッドシネマ豊洲の試写会で鑑賞。
蒼井優さんの『ニライカナイからの手紙』が好きで、最近だと『岸辺の旅』や『家族はつらいよ』でも存在感のある演技だったので、今作も期待していましたが、アラサー彼氏無しのさえない女性を見事に演じていて、さすがだと思いました。
あと、高畑充希さんは、『植物図鑑』を観て、愛嬌のあるファニーフェイスの子、というイメージだったのですが、キャバ嬢の派手めなメイクをすると、ハッとするほど綺麗ですね。
この女優ふたりを堪能できる映画です。
ハルコとアイナみたいな男に依存するような女、好きか嫌いかって言えば嫌いですけどね(笑)
あと、落書きも人をボコるのも犯罪ですから! うっかり真似する若者が出なきゃいいけど、と思うほど、落書きもボコるのも楽しそうでした。
編集のこだわり
29thTIFF
複雑に構成された映画。単なるストーリーテリングではない。それは何かを意図してのことだと漠然とは感じるけれど、多少説明を要すると感じてしまった。
女性のためのカールズムービーなのかな?と多少なりとも感じるけれど、目線というか視点はやっぱ男性的にしか思えず、果たして若い女性はこの映画に共感できるのかどうか、甚だ疑問。
構成というか編集というか、複雑に絡み合う構図は見事で、画面の色味と相俟って、全体的に煌びやかな映画に見えたし、それが故に楽しめた。ただ、徐々にその手法のようなものが見えてくるに従い、後半というか最後の方は、恐ろしいくらいの眠気に襲われてしまった。まあそれは集中力のなさというか個人的な技量に追うところが大きいのだが、ストーリーなんて関係ない映画であるはずなのに、最後は落ちがついた感じで少々ガッカリしてしまったというのが率直なところ。
あと、単純な感想を言ってしまうと、蒼井優の演技が素晴らしすぎるけれど、相手役の男性がなんで二人の女性に好かれたのか(これは嫉妬的なものかもしれないけれど)意味が分からなかった。好かれるならそれなりの説得力というものが必要に思うのだが、そういった説明的なところは一切省かれているような、めくるめく幻想世界が続く故に、最後眠くなったのかな—、と思ってしまいました(_ _)
投げっぱなし
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