「観終えた後の、息苦しさ。」アズミ・ハルコは行方不明 栗太郎さんの映画レビュー(感想・評価)
観終えた後の、息苦しさ。
ヤベエを連発する頭の悪さに、眉をひそめるしかない。高畑のその演技が無理をしているように思えるだけに、痛々しい。
いやむしろ、痛々しい、地方在住の若者を描いているのだから、それでいいのか。
成熟した世の中の便利さと背中合わせにある、閉塞感と抜け出せない貧困と、そのほかのモヤモヤ。
以前、談志が「爛熟は退廃を知った上で楽しむもの」と言っていた。快楽を楽しんでいる彼らの表情からは、この先に感じている退廃、デカダンスが確かに伝わってきた。・・が、あまり好きになれない映画だった。
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