ファイナル・ゲームのレビュー・感想・評価
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『蝿の王』ウィリアム・ゴールディング
ウィリアム・ゴールディングの
『蝿の王』
サバイバルなファンタジーではない。
人間の本性丸だしの争いを描いている。つまり、ウクライナとロシアの関係だ。
演出家の意図する所だと思うが、敵も味方も無く争いが始まる。そして、争わなくても良い争いを始める。生き残る為だったにも関わらずである。
最後の場面はまさに『蝿の王』である。安易すぎる結末の様だが、その争いが現代へ続くとして警鐘を鳴らしているのかもしれない。
B級テイスト満載の傑作になるかもしれない。しかし、ジュール・ベルヌへのオマージュも入れて、15人もキャラクターを登場させてしまった事と、サッカーのワールドカップの選手団等とあり得ない人物性格設定をしてしまって、話をややこしくてしてしまっている。大変に残念な映画である。
因みに、こう言った場合の『サバイバル方法』なんて考えることは無い。飛行機が墜落すれば全員死ぬ。
プロサッカーチームが飛行機事故で無人島にたどり着く。希望を失って自...
プロサッカーチームが飛行機事故で無人島にたどり着く。希望を失って自殺するトレーナー、眉毛の太すぎる妹、尻軽な姉、…絶望は次第に殺意へと変わる。
仲間が地雷で負傷したあとも平気で島の中へ入って行ったり、9日目くらいまで食料調達に動かなかったり、いちゃついてたりと、全編に渡りあまり危機感がない。
驚いたのが、鉄板ともいえる展開が何度か裏切られたこと。2人がボートで勝手に逃げ出したので、ボートが沈没するか、逃げたと思った2人が後で死体で現れて…となるかと思ったら普通に逃げだしたり、女を襲っている男の背後から何かが出る訳でもなく普通に女が殺されかけたり。
そういった映画的な定石を踏まないところに妙なリアリティがあるのが特徴だが、序盤でボール蹴り飛ばしてた以外サッカー選手であることがほぼ意味ない(=何の役にも立たない)ところもなんとも恐ろしい。
人間がこわい
サバイバル映画のありがちな、
仕切り出す人間が現れてそいつが最終的に暴走して1番迷惑な人間になるってパターン。人間の本質なんでしょうか。笑
でも今作は途中二手に分かれて別の島に暮らし始める。食料をかけてのチーム戦。サッカーチームなだけにシビアなゲームのように見えてくる。新しいと思った。ただ、このチームには絶対に所属したくないけど(笑)クズ多すぎ血の気多すぎ。
大体雑誌に出てくるほどのサッカーチームが貸し切った飛行機が墜落して行方不明になったらすぐに分かって助けがくるでしょうにとは思ったが、思ってたより面白かったので◎
サバイバルムービー
不思議なのが、飛行機が墜落したのになかなか救助に来てもらえない ってこと。更に、スポーツ選手だからって、みんな泳ぎが達者には驚いた。ま、だから、生き残ったってことなのかな。そうなるよね~って事がいっぱいあったように思うけど、坦々とした、サバイバルムービー
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