「期待に違わぬ佳作。」お父さんと伊藤さん koseiさんの映画レビュー(感想・評価)
期待に違わぬ佳作。
主人公・「山中彩」を演じる上野樹里,「お父さん」の藤竜也,主人公の「兄」たち相互の微妙な距離感が巧みに表現されていて,見応えがあった。そして定年退職者が往々にして行き着く先のリアリティを鮮明に描き出す脚本,藤の演技も一見の価値がある。
なお脇役の「兄嫁」を演じた安藤聖という女優が,ちょっと心を病んだ役どころを実に好演している。ストーリー上は深刻な場面なのに,観客は思わず笑いを誘われるという場面が秀逸。上手い演技というのは,しっかり記憶に刻み込まれるね~。
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