「剥き出しの生」DOGLEGS やまやんさんの映画レビュー(感想・評価)
剥き出しの生
観終わった後、爽快感を感じさせてくれる映画でした。
自分が、悩んでいる苦しんでいる事なんて吹き飛ばしてしまう程の強烈な衝撃を受けてしまい、なんて生は、生きるという事は素晴らしいだろうという事を再認識させて頂きました。ただただ、彼らはかっこいいです。
ここに出てくる障害者達は、自分達の障害を苦しい負の物として全く捉える事なく、真っ正面から向き合って、健常者より、ずっとずっと人生を生きている。辛い事も含めて楽しんで生きている。剥き出しの生き方だなと羨ましく感じました。
健常者から見れば、本当に酷い重度の障害を持っている人の筈なのに、それを一切感じさせず、彼らは本当に生き生きとしています。
素晴らしいです。
通常なら、有り得ない健常者と障害者とのプロレス。本当にボコボコにやり合います。どうしても障害者の方が分が悪く、フルボッコ状態になりがちですが、彼らには微塵の悲愴感もありません。一生懸命試合をやります。
試合に負けても、彼らからは悔しさ等全てをひっくるめたやりきった感が重々感じられ 輝いて見えます。本当にプロレスを このドッグレスを愛してるんだなと思います。
また、出場している選手の中には、障害は無いけれど、癌と鬱を患っている人までいます
彼もガムシャラに頑張って試合をします。それも平日は、障害者の介護をしながら…という素晴らしい選手です。
彼らは、ドッグレスという舞台(リング場)に
立ち続けながら、日々の仕事を健常者と同じようにこなし、生活をしています。
そして彼らは、あんなボコボコの試合をした人と思えない程、本当に心底明るいんですよね。純粋なんです。
彼らから、学ぶ事は多々あると思います。
私も彼らに負けない様、生きなければと痛感致しました。
次は、ドッグレスを間近で拝見させて頂こうと思います。楽しみです。