「【”ムショから出たばかりのトランスジェンダーが、恋人が浮気していた事を知って、大激怒!”下ネタ満載の狂乱のクリスマス・イブをコミカルに描く作品。ラスト、親友と和解するシーンは少し沁みます。】」タンジェリン NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【”ムショから出たばかりのトランスジェンダーが、恋人が浮気していた事を知って、大激怒!”下ネタ満載の狂乱のクリスマス・イブをコミカルに描く作品。ラスト、親友と和解するシーンは少し沁みます。】
ー ショーン・ベイカー監督を知ったのは、今作後の「フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法」であった。この作品の貧しき全身タトゥーだらけの母親ヘイリーも、今作のシンディとアレクサンドラを演じたトランスジェンダーの二人と同様に、ショーン・ベイカー監督が、素人の方を抜擢していたが、素晴らしい作品であった。
今作でも、トランスジェンダーの二人を映すショーン・ベイカー監督の視点は”彼女”達の生き方を肯定しており、優しいのである。-
■クリスマスイブのロサンゼルス。
28日間の服役を終えて出所したばかりの娼婦・シンディは、恋人の浮気相手を探そうと街へ飛び出す。
同業で歌手を夢見るアレクサンドラはそんなシンディをなだめながらも、自分のライブのことで頭がいっぱい。
そして、狂騒の一日が始まるのである。
◆感想<Caution! 内容に触れています。>
・シンディとアレクサンドラの姿と並行して、アルメニア人のゲイのタクシードライバー、ラズミックの姿も可笑しい。
ー クリスマスイヴなのに、家族を置いて夜の街に出るラズミック。彼は洗車する中、○○してくれたシンディを探すのである。
・シンディは入所中に”彼”であるチェスターの浮気を親友アレクサンドラから知り、浮気相手のダイナを探しまくるのである。
・そして、クスリ売りのチェスターの居場所であるドーナツ店に何故か集合したシンディとアレクサンドラ、そしてシンディが連れて来たダイナとチェスター。
更に、ラズミックと彼の義母が入り混じってハチャメチャである。
<騒動が終わり、シンディとアレクサンドラはしょんぼり歩いているが、シンディはイキナリ小便を掛けられる。
そんな、シンディをアレクサンドラはコインランドリーに連れて行き、服を洗ってあげ、自分のウイッグも貸してあげるのである。
今作は、トランスジェンダーの二人を映すショーン・ベイカー監督の視点が優しき、コミカル作なのである。>