「2015のフレデリック・ワインズマンの作品。 私はサルサ音楽を求め...」ニューヨーク、ジャクソンハイツへようこそ M.Joeさんの映画レビュー(感想・評価)
2015のフレデリック・ワインズマンの作品。 私はサルサ音楽を求め...
2015のフレデリック・ワインズマンの作品。
私はサルサ音楽を求めて、NYのブロンクスのスパニシュ・ハーレムやブルックリンなどラテン系の街には何度か訪れたことがあるが、ジャクソンハイツは行ったことがなかった。
見知らぬ土地での、街の賑わい、人々の発言、イベントは、見たり知るだけでも相当印象に残るものである。しかし、その一瞬を映画として発展させようとするとストーリー展開が必要となり、現場で感じたリアリティが説明調になり、そのときの印象はどこか別のところに行ってしまうことがある。
それに対して、フレデリック・ワインズマンの映画は劇場映画のようなストーリー展開は特段なく、ナレーションもない。断片的ではあるが人の発言を「じっくりと聞かせ」、脚本ではない生の声を届けてくれる。そこに生の現場にいるような気になり、その人たちの世界を垣間見ることができる。
今回の映画では、ラテン系のスペイン語で語るコロンビア、メキシコが多く取り上げられているので個人的にはとても興味深く見ることができた。そのほかにも中東、アジア系など多様な人種の文化や宗教が映し出される。
エンディングで流れるCielito Lindoは、住民が歌っているのだろう。メキシコを代表するだれでも知っている曲。Canta y no llores~これが味があってよかった。
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