劇場公開日 2016年6月24日

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「ラスト20分は衝撃。心の闇が問いかける、本当の家族とは。」ダーク・プレイス 映画コーディネーター・門倉カドさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0ラスト20分は衝撃。心の闇が問いかける、本当の家族とは。

2016年7月13日
PCから投稿

悲しい

怖い

難しい

【賛否両論チェック】
賛:真実と嘘が巧みに入り交じりあい、秀逸なサスペンスに仕上がっている。登場人物達の持つ心の闇からも、人間の持つ醜さが感じられる。
否:過去と現在で、多くの人間関係が交錯していくので、お話としては少し分かりにくいかも。ラブシーンやグロシーンもあり。

 主人公を含めて、誰が言っていることが真実で、何が嘘なのかが全く分からない状況下で、物語が過去と現在を行き来するうちに、次第に明らかになってくる衝撃の結末に、思わずうなってしまいます。特にラスト20分は、なんともいえない気持ちになりそうです(笑)。
 同時に、自分の兄を「犯人」と証言した幼き主人公の心の闇や、当時の母や兄を取り巻く複雑な環境等、人間の持つ恐ろしい本性や醜い部分も垣間見える、そんな作品でもあります。
 PG12ですが、グロシーンよりもラブシーンの方が気になりそうです。ミステリー好きな方には是非。

映画コーディネーター・門倉カド