超高速!参勤交代 リターンズのレビュー・感想・評価
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「交代」はあっさり。
城戸賞受賞作が映画になり、ブルーリボン賞までとってしまったのだから、続編があっても致し方ないのか。 だが、今回は参勤交代のテーマは後ろへ下がってしまっていた。 昔の東映時代劇って、たぶんこんな感じかなぁと思って観ていた。敵の中に好敵手みたいなのがいて、その人とは気持ちが通じ合う。今回でいうと渡辺裕之がそれにあたるか。 チャンバラもたくさんあって楽しい映画ではあったのだが、悪役はもう少し賢くないと。将軍暗殺をほのめかすメモを持っているなどほんとうはありえない。 勧善懲悪はおおいにけっこうなのだが、もっとワルくもっと賢い敵であってほしかった。陣内孝則も「沈まぬ太陽」のほうがよっぽどワルい賢い人だ。 本木克英監督には、コンスタントに映画を撮ってもらいたいが、そろそろ代表作がほしいところだ。
及第点!?
知恵と笑いが満載の時代劇でとても面白く見応えがあった前作 その1作目のヒットがあったからこそできたと思われる続編 期待値が高いところで観る続編が1作目を超えるのは至難の技 前作同様に面白いけれど前作ほどの面白さはなかったかな
前作に続き安定の面白さ!
前作に引き続き安定の面白さでした。 前作がヒットしたからか、脇を固める俳優陣が豪華になり前作よりお金がかかってる感を感じました。 チラッと切られ役の名優 福本清三さんの姿もあり、菊千代(お猿)の演技もパワーアップしてました。 ただ伏線だと思っていた事柄の結末がなかったり、出来過ぎやろ〜と感じる部分など、やや脚本に荒削りなところがあるなとは思いました。 前作に比べお咲(深キョン)の存在感がやや薄く、大きな活躍の場がなく綺麗でカワイイ存在だけに落ち着いてしまったのが個人的には少々残念です。 佐々木蔵之介さん始め、メインキャストの俳優さんの個性がキラリと光り、素直に楽しめる映画です。
権威を相対化してしまう爽快感
人を支配するための基本的な方法は暴力だ。殺されたり痛い目に遭わされたりするとわかれば、そうされないように暴力にひれ伏すことになる。権力の歴史は、そこから始まった。 民主主義の時代になって国民が権力の主体(国民主権)とされても、実態は変わらない。支配するものとされるものの構図は相変わらずで、やはり暴力が介在する。警察権力は一種の暴力装置だ。 悪いことをしなければ警察の暴力に遭うことはないと、のほほんと構えている人は、一度沖縄の辺野古に行ってみるといい。警察、海上保安庁、自衛隊による暴力で、丸腰の国民が痛めつけられている。 江戸時代はさらにわかりやすく、権力が江戸に集中していた。そして権力の集中を保つために大名を江戸に参勤させていたのだ。大坂夏の陣以来の権力闘争の流れから生まれた制度といっていい。 さて、本作はコメディとして大変よくできた作品で、登場人物がいたって真面目に職務を果たそうとする分だけ、彼らの失敗やボヤキがとても笑える。 8代将軍の時代になっても、武士のなかには未だ戦国の気分が残っており、時の権力には従うが、権力はあくまで暫定的なものにすぎず、権力闘争によって人から人に移っていくものだとして権力自体を相対化する考え方が続いている。場合によっては毅然として上意を断ることもあり、それが映画の爽快な笑いの土台となっている。 民の生活や地産の食べ物が大好きな殿様と、時と場所を選ばない深キョンの女心が愉快なのは、権力や悪を笑い飛ばす庶民の力が痛快だからだ。 コメディとしては意外なほど壮大な世界観がある傑作である。
面白さは前作の七掛けぐらい
1万5千石の小藩・湯長谷藩の内藤政醇(まさあつ、佐々木蔵之介)は、江戸老中・松平信祝(のぶとき、陣内孝則)の陰謀による無理難題の参勤を成し遂げ、国元に帰ることとなった。 が、政醇不在のなかで国元では一揆が発生してしまう。 江戸からの検分役が国元に到着するのは2日後。 政醇一行は、来たときの倍の速さで帰る羽目となった。 しかし、国に辿り着いたときには、城はすでに乗っ取られており、一揆も含め、それらは信祝の陰謀だった・・・ というハナシで、前作は所謂タイムリミットコメディで、金も人も力も(武芸には秀でていましたが)ない中を知恵を使って乗り越えていくという面白さがありました。 しかし、今回はどちらかというと活劇主体の謀略映画。 知恵で苦労を乗り越えるというよりも、秀でた武芸で、多勢に無勢で立ち向かうというハナシになっている。 これはこれで悪くはないのだけれど、いかんせん、脚本が荒っぽい。 もしかしたら、そんなに荒っぽくないのかもしれないが、どちらかといえばゆったりした本木克英監督持ち味とかみ合っていない。 ハナシを進めるのにやっとこさ、といった感じ。 前作ののんびりとしたユーモアがなくなって、残念。 そして、ハナシの規模が大きくなったけれども、予算や撮影日数は増えていないのか、画面も前作と比べるとのっぺりとして陰影がなく、ガッチリと構えた構図も少なくなっている。 まぁ、観ている間はそこそこ楽しめるのだけれど、ギリギリ合格点といったところかしらん。 <追記> 劇場で本作を観た翌日に、テレビで前作を観たので、余計に比べてしまいました。
前作よりは・・・
前作同様、時代劇の割りにはコミカルだし気楽に見れる良さはありましたが、前作よりは楽しめなかったのが残念。 個人的には問題を力で解決より知恵で解決する様子がもっと見たかったし笑いの要素を増やして欲しかった。 でも楽しい映画には変わりなかったです。
思っていたよりは…
前作がかなり面白かったから今作も期待しつつも、続編て大概う〜ん( ˘•ω•˘ ) てなるパターンが多いんだよね。 今作も前作同様笑いあり、前作よりもパワーアップした殺陣のシーンありで結構楽しめました( ´﹀` ) 個人的には、もっと笑いの部分が欲しかったかな!? 一応、前作から話しが繋がっているから「超高速!参勤交代」を観てから「超高速!参勤交代リターンズ」を観てねヾ( ゚∀゚)o
殺陣より笑いのほうが好きです。
前作観賞済みです。 今回は前作に比べアクションシーンが多くなりましたね。 無謀ともいえる無茶難題を、知恵を絞って 無理矢理?解決していく奇想天外さが好きだったので その分やや拍子抜けしたかな。 城攻めのシーンは思わず 『ちょっと上手くいきすぎだろ!』と突っ込んでしまったし。 血がぷしゃーと飛びまくる演出もこの作品には 合わない気がします。 とはいえ、元がコメディ系のタッチなので その辺りの無茶振りな展開も笑って許せます。 ド安定とは言えないけど 試合に出れば必ず試合を作ってくれるエースというか、そんな感じの作りです。 安心して見ていられます。 次があればきっと観に行くでしょう。 でも、三作目ということで、前作より アクションマシマシにしました! 火薬マシマシにしました!ドーン! もはや参勤交代じゃねぇ! そういうのは無しな! そんな感じでお願い致します。
参覲交代?
参覲交代よりも、殺陣シーンがかっこ良かった。建物の中での殺陣シーンなどとても迫力があった。弱小貧乏藩でも武士はやっぱり強くなければ。でもその強さは民を守るためというのが大事。 前作より意外性には欠けていたが、楽しめた。悪役が悪に徹していたのもわかりやすくて良かった。
この軽さがたまらない、前作同様楽しめた痛快時代劇でした
行きは参勤、帰りは交代、と言うことで・・・まだ続きがあったのは嬉しい限り! 前作はとにかく笑えて泣けて興奮して、久々に面白い時代劇を見れた満足感に浸れた映画でしたからね。 まあさすがに続編の今回は、インパクト大だった前作以上とまではいきませんでしたが、それでもお馴染みのメンバーが織り成す笑いと民を思う心と悪を退治する姿に、前作同様楽しませてもらいましたよ。 今回は超高速過ぎて、もはや参勤交代がメインではなくなっていた気がしないでもないですが、まあそこはご愛嬌と言ったところでしょうか。 ただ参勤交代がメインではなくなった分、殺陣のシーンは圧倒的に増えて、チャンバラアクションは前作以上に見応えたっぷりな仕上がりになっていましたね。 敵に尾張柳生の忍者集団が加わって、アクションのバリエーションが増えたのもお楽しみ要素でした。 まあ中尾明慶は雰囲気的に弱そうでしたけど(笑)でも渡辺裕之はあの年齢であの鍛え抜かれた体、凄すぎでした! そして普段はのほほんとしている湯長谷藩主・内藤政醇は、相変わらず戦ったら本当に強くて痺れますね、部下達も普段はアホ面披露して使えなさそうですが、いざとなったら皆一芸に秀でた能力で凄腕を披露、今回も大興奮させられました。 笑いは正直スベリ気味の笑いもありましたが、パワープレイで強引に笑わせる振り切れ度でもうとにかく楽しくて仕方がなかったです。 家老の相馬は相変わらずいい味出してたぁ、軍師なのに思いのほか知恵がないのは毎度ツボです。 若干トーンダウンだったのは深田恭子のお咲かな、前作のような男勝りさは控えめで、今回はただただ可愛いだけでしたもんね、ってまあそれで十分目の保養にはなりましたけど。 その分、今回は富田靖子が男勝りで大活躍でしたが、剣の達人・寺脇康文がまさか家ではあんな感じの扱いだったとは・・・想像しただけで笑えます。 悪役の陣内孝則はまた前作にも増して・・・メイクも濃かったけど、悪企みも前作以上、だけに最後はホント痛快な気分にさせらてもらいました。 古田新太の大岡忠相もいい助っ人ぶりで話を盛り上げてくれましたね。 人は宝と言い切る人間愛、そして郷土愛、人間賛歌、地方賛歌な作風に、今回もまた感動です。 まさしく内藤は、理想のリーダー像ですね。 庶民とトップがこんな信頼関係を築けたら、どれだけ素晴らしいことでしょうか・・・。
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