劇場公開日 2016年9月10日

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「この軽さがたまらない、前作同様楽しめた痛快時代劇でした」超高速!参勤交代 リターンズ スペランカーさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5この軽さがたまらない、前作同様楽しめた痛快時代劇でした

2016年9月15日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

楽しい

単純

行きは参勤、帰りは交代、と言うことで・・・まだ続きがあったのは嬉しい限り!
前作はとにかく笑えて泣けて興奮して、久々に面白い時代劇を見れた満足感に浸れた映画でしたからね。
まあさすがに続編の今回は、インパクト大だった前作以上とまではいきませんでしたが、それでもお馴染みのメンバーが織り成す笑いと民を思う心と悪を退治する姿に、前作同様楽しませてもらいましたよ。
今回は超高速過ぎて、もはや参勤交代がメインではなくなっていた気がしないでもないですが、まあそこはご愛嬌と言ったところでしょうか。

ただ参勤交代がメインではなくなった分、殺陣のシーンは圧倒的に増えて、チャンバラアクションは前作以上に見応えたっぷりな仕上がりになっていましたね。
敵に尾張柳生の忍者集団が加わって、アクションのバリエーションが増えたのもお楽しみ要素でした。
まあ中尾明慶は雰囲気的に弱そうでしたけど(笑)でも渡辺裕之はあの年齢であの鍛え抜かれた体、凄すぎでした!
そして普段はのほほんとしている湯長谷藩主・内藤政醇は、相変わらず戦ったら本当に強くて痺れますね、部下達も普段はアホ面披露して使えなさそうですが、いざとなったら皆一芸に秀でた能力で凄腕を披露、今回も大興奮させられました。

笑いは正直スベリ気味の笑いもありましたが、パワープレイで強引に笑わせる振り切れ度でもうとにかく楽しくて仕方がなかったです。
家老の相馬は相変わらずいい味出してたぁ、軍師なのに思いのほか知恵がないのは毎度ツボです。
若干トーンダウンだったのは深田恭子のお咲かな、前作のような男勝りさは控えめで、今回はただただ可愛いだけでしたもんね、ってまあそれで十分目の保養にはなりましたけど。
その分、今回は富田靖子が男勝りで大活躍でしたが、剣の達人・寺脇康文がまさか家ではあんな感じの扱いだったとは・・・想像しただけで笑えます。

悪役の陣内孝則はまた前作にも増して・・・メイクも濃かったけど、悪企みも前作以上、だけに最後はホント痛快な気分にさせらてもらいました。
古田新太の大岡忠相もいい助っ人ぶりで話を盛り上げてくれましたね。
人は宝と言い切る人間愛、そして郷土愛、人間賛歌、地方賛歌な作風に、今回もまた感動です。
まさしく内藤は、理想のリーダー像ですね。
庶民とトップがこんな信頼関係を築けたら、どれだけ素晴らしいことでしょうか・・・。

スペランカー