「家に染み込む40年の歴史」ニューヨーク 眺めのいい部屋売ります だいずさんの映画レビュー(感想・評価)
家に染み込む40年の歴史
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いい映画でした。
昔は安かったブルックリンのアパートが今は超人気エリアなので高く売れる。
老人には5階の部屋でエレベーター無しが辛い。そこで姪の協力を得て売って、エレベータのある部屋に住み変えようとする夫婦のお話です。
時々挟まれる若い頃の二人のシーンがしみます。隣人に挨拶しても、黒人だからか無視されるし、ルースの家族は結婚をあまり歓迎してくれなかった。子供にも恵まれず。幸せばかりではもちろんなかった。
でも、得たものも大きかった。とりわけこのパートナーとここで暮らせてよかった。
お互いがそう思っている感じがして、涙が出ました。
回想の落ち着いた雰囲気とはうってかわって、現実はせわしないことこの上ない。内覧会に、買手と売手の駆け引きに、ブルックリン橋の事件に、愛犬ドロシーの手術・入院。ほどよくうざいシンシアニクソン(セックスアンドザシティのミランダ‼︎)演じる不動産業者が狂言回しとしていい仕事をしていました。
わたしもこうやって自分を肯定できる老い方をしたいと思いました。できればパートナーが欲しい…無理か?
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