「映画館がサンクチュアリ。」金メダル男 ハチコさんの映画レビュー(感想・評価)
映画館がサンクチュアリ。
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舞台は知らなかったが新聞に連載されていたのはチラリと読んだ。
いかにも内村光良の繰り出す世界感覚に小ネタやギャグの数々と
いった感じで楽しめるのだが、しっかりと映画構成になっている
ところは心地よい。それもそのはず、内村は映画学校出身だった。
確かにコントめいた場面はあるしゲストも多種多彩(それも一瞬)
という忙しい展開ではあるのだが、主人公の成長とともに上手く
いったはずなのにそこへおさまらない規定外の一等賞狙いという
目標が一生続いてしまう不幸?と、それを味わう家族ならではの
苦悩は(笑いというより)悲哀に近い。オリンピック年に生まれた
からといって誰もが期待に応えることはないが(選手によくある)
アレ?自分は特別なんじゃないかという勘違いは人間誰しもある。
その可笑しさを終始体現している内村の演出は泣き笑いが満載で
特に彼の青年時代までを演じる知念侑李のおとぼけコメディぶり
が絶品。参勤交代シリーズでもいい味を出していたが、彼は今後
この線でいったらどうだ?と思ったくらい。初恋の行方や同窓会
でのあるあるネタに納得、トップテンでの歌も自作とはやるねぇ。
(よくその時代を見ているなという感じ。キャストの扱いも巧い)
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