ロング・トレイル!のレビュー・感想・評価
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ほっこりおじいちゃんロードムービー
ロバート・レッドフォード演じる、もう40年新作を書いていない紀行文作家ブライソンが、ニック・ノルティ演じる旧友カッツと共にアパラチアン・トレイルの踏破を目指すロードムービー。
道中の美しい景色が、ある意味一番の見所かもしれない。とくにクライマックスシーンは、どこだかわからないが息を飲む光景だ。
老いたとはいえ、清廉で寡黙系のレッドフォードと、ワイルドでガサツ系のニック・ノルティではなんだかシナジー低そうだなと心配していた。
そんなイメージを巧みに利用し、序盤はまさに、この先大丈夫か?と不安にさせ、久しぶりとはいえ元々友人であったことさえ疑問に思うほどのチグハグさで笑いを狙ってくる。
それが次第に普通の友人へ、そして終いには長く共に過ごした親友にしか見えなくなるのだから、アパラチアン・トレイルの景観の効果は絶大だ。
ブライソンとカッツは今まで積み重ねてきたものに物足りなさを覚えこの旅を始めることになる。
その中で新たな何かを掴もうと試みるが、老いという現実がそれを許さない。
そして、身の危険が迫ったときに振り返り、ここまで積み上げてきた人生は、良いことも悪いことも含めて無意味ではなく、自分にとって価値ある暖かさのあるものだと気付く。
それはブライソンとカッツの友情にも同じことが言える。
最高に面白いとは言えないけれど、暖かくクスリと笑えて美しい、冒険おじいちゃん映画でした。
ニック・ノルティ最高!
最初はつまらないです。消そうと思ったくらい。けどメアリーが登場してから一気に風向きが変わり一気に面白くなった。彼女とはすぐ別れますけど。ロバートレッドフォードはごく普通のノーマルなお爺ちゃん。相棒がクセすご巨体ニック・ノルティ。ギャハハ!って笑うよりクスクス笑っちゃう映画。次は一体なにが起こるんだろ?ってワクワク。面白かった!
中途半端
トレイルに最近興味を持っているので、予備知識無く鑑賞。
え、この俳優もしかしてロバートレッドフォード?
まだ御存命でしたっけ?
奥さんも見た事あるけど誰だっけ?
粗野な旧友も見た事あるよ、誰だっけ?
エマトンプソンにニックノルティでした。
昔はスラスラ言えてたハリウッド俳優の名前が全然出てこない。
今作の俳優陣と同じように自分も歳を重ねてるのよね。
よくある人生振り返っての自分再確認と友情のお話。
でも浅いのよ、内容が。
ロングトレイルもそのツールに過ぎず、
予想はしてたけどトレイルの魅力も辛さも景色の美しさも表面的で何も伝わってこない。
とにかく全てが中途半端で退屈。
すみませんね。
とってもアパラチアン
70を越えたオッサン2人の挑戦。全行程踏破する者は2000人中10パーセントだと言われ、車の通る道が近くにはあるが、激しい山道もあり、困難を極めるトレッキングコースだった。
とにかく笑える珍道中。まともにいっても5か月はかかるコースで、最初は旅の道連れという感じの風変わりな女メアリー(クリステン・シャール)なんかもいたが、鬱陶しくなって振り切ってしまう。3月スタートだったので、雪にも見舞われ、クマとも遭遇したりするが、旅先では女がらみのエピソードも満載。人生あと少しとなったら、こんな旅もいいものだとしみじみ感じる。
定年後の男性向け
歳を取ったからといって、やりたい事にチャレンジしないであの世に行くのはもったいない!まだまだ自力で歩けて自力で食べられることはできるのだから、やるなら今でしょ。いつかは、カミーノにチャレンジしたい40代の自分にも響きました。
人生を歩く
てっきりフィクションかと思ったら、ノンフィクション作家の紀行本に基づく物語。
と言ってもかなり脚色されてるらしく、フィクションと言って差し支えない。
老境になり、ぽっかり心に穴が空いたような日々を送る作家のビルは、ある日、長距離自然歩道“アパラチアン・トレイル”の踏破を思い立つ。妻の猛反対を押し切り、一緒に歩いてくれる仲間を探すが、皆に断れる。そんな時遂に見つかった同行者は、大昔に仲違いしたスティーヴンだった…。
真面目なビルと、その正反対のスティーヴン。
始まる前から行き先不安な二人の冒険は…
開始400mですでにバテバテ。ご老体にはキツい…。
お喋りな女がベラベラベラベラずっとついてくるわ、歩道から外れて車に乗ったらヤバいカップルだったり、珍道中。勿論、アクシデントも。
途中から車で行こうと言い出すスティーヴン。断固として反対するビル。
性格も考え方も何もかも違う二人。口喧嘩ばかり。
しかしそれでも、大自然を一望出来る見晴らしのいい頂きに辿り着くと、これまでのぎくしゃくも疲れもスーッと解消される。
ベタな言い方だが、まるでこの山道は人生のよう。
先も見えず、険しいが、達成感は何物にも変えられない。
渋い名優ロバート・レッドフォードと男臭い名優ニック・ノルティで、コミカルでハートフルなロードムービーとは意表を付く。
珍しい二人のコメディ演技もさることながら、男二人の友情、存在感はさすが。
もうちょっと長距離歩行の苦労さを出して欲しかった。
度々町に下りて来て、何だか遊んでるような印象が…。
ラストも呆気ない。
まあでも、リラックスして見るにはちょうど良かった。
アパラチアントレイルを思い立つ老人
実在する紀行作家ジムブライソンが書いた原作を映画化。何故PG12なのか謎。
もう少し老人にならないと分からないのかも。思った以上に淡々としていた。
孤独な旅に出ると一番大切なものに気づくことがあるがそういうことか、とも思うが少し違うような気も。
メアリー・スティーンバージェンとエマトンプソンの女優2人がいい。
ロバートレッドフォードの顔が旅の前と後で違うのは流石。
アパラチア山脈の地図を横に置きながら見たい。
思ってたよりいい感じ
公開されたとき観に行こうか迷った作品です。ブルーレイが出ていたので早速レンタル。
坦々と話は進みますが、退屈ではないです。それどころか、ベテラン俳優のやりとりがおかしくて、たくさん笑えましたよ。
自分も歩きに行きたくなりましたよ。
これが人生(?)
特質した筋書きを期待せず見るべき作品だが、所々に文学的表現が見え隠れするのが味わい深い。
老年の二人がお互いを本心でどう思っているのか、終盤までその腹具合がイマイチ不明瞭な感もあるが、人が自分をどう見ているなんてわからないのはある種の真実。トレイルを人生に見立てた所以もその辺に含まれるのだろうか。
気軽に、さくっと観れます。
ちょうど1年前、「わたしに会うまでの1600キロ」(Reese Witherspoon主演)を観ましたが、あの作品にあるようなトレイルランのタフさ、ハードさは、一切ありません。気軽に観れます。良くも悪くも。
ビルの妻役の Emma Thompsonが良かった!しっかりしていて、かしこくて、ユーモアがあって、愛がある。エマ自身もそんな感じなのかな。
Nick Nolteが、「あれ、この人もしかして本当に飲んでいる?」みたいな感じで笑えました(笑)。
最後にこんなのもいいかな
レッドフォードもいい年になった。
以前からくしゃくしゃだったが・・・・
年取ると人間関係も変わり、考え方も変わると思いきや、
心は若いまま。
いかんせん体力の衰えは。
ゆっくり旅したいな。
元気なうちに
名優は年をとっても名優
人付き合いの苦手な老作家と破天荒な友人が山道をひたすら歩く話だ。
山があり川があり、事件があり事故があり、そして本音の会話がある。遭難した崖で夜空を見上げると無数の星が見えて、その中の俺たちはとても小さい存在だというおなじみの振り返りもある。
老いはとてもシビアだ。山歩きの最中に、足が動かない、息が切れる、バランスを崩してしまうなど、言うことを聞かない体と相談し、折り合いをつけながら兎に角前に進む。振り返る人生があり、待ち受ける死について考える。
名優ロバート・レッドフォードの表情には、悲しみや孤独や家族への愛や人生の諦めがあり、そしてそれらすべてを抱え込みながら黙って歩き続ける意志がある。
前主演作の「All is lost」はヨットで遭難する映画で、たった一人の登場人物としての主人公を演じていた。観客の興味をつなぎとめるのは俳優の存在感だけだったが、その存在感が圧倒的で、息つく暇もなく最後まで見終わった記憶がある。
クリント・イーストウッドにも同じ存在感を感じる。名優は年をとっても名優なのだ。
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