四月は君の嘘のレビュー・感想・評価
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見事
映画の冒頭。
桜の背景に広瀬すずのモノローグが被ってくる。それだけで泣きそうになった。
映画を見ながら、原作に浸食されてた。
遜色のない指捌きが見事であった。
編集もあったのだろう。
吹替えだって使った事だろう。
時間も恐ろしくかかったのだろう。
ご本人達の修練も凄まじいものだったかも。
天才ピアニストは天才ピアニストに、才能溢れるヴァイオリニストはヴァイオリニストに。
見事にそうなっていた。
何ぶん駆け足で紡がれていくストーリーに、リアクションはしてしまうが、それでも泣けた。
泣かされた。
足りないエピソードを脳内で補完していくような感じだ。
マンガでアニメで見た同作品がフィードバックされてくる。
不思議な感覚だった…。
映画には映画の良さがあった。
帰ったら原作を読もうと思う。
公生が告白してた…。
近年まれに見る原作レイプ
原作、アニメを見た上で見てきました。
「質の悪い恋愛映画?」という印象です。
原作で本来主張したいテーマを全て中途半端に表現しています(表現しきれていないのか、原作の意図が理解できず映画化したのか不明です)。
原作で、死を目の当たりにした母が公生がピアニストとして生きていくために、厳しく指導したという「愛情」あるエピソードが、ヒステリックに公生を指導する鬼母として表現されてしまっているように見えたり(一応ギリギリで愛情を抑えていますが、わかりにくい)、「音楽で感情を表現する」というのが作品のテーマと思うのですが、公生もかをりも言葉で好きだという気持ちを伝えてしまったりと、本来の作品の意図を完全に無視してしまっています。
もっとも、原作を見ないで見に行くのであれば、出演者の演技が下手なやけに音楽のながい普通の恋愛映画だなぁ…という印象になるのではないかと思います。
見た目は大人、知能は子供
映画制作会社
「のだめのパクリ漫画があるんで、それをパクればウチラもボロ儲けでッせ」
「それな。原作とか知らんけど脚本家に丸投げでエエやろ」
ていうやりとりがあったんだろうなぁ…と。
本来の登場人物は14歳の中学3年生です。しかしこの映画は役者の都合で17歳の高2になってます。そのせいで高2ではありえない稚拙な言動がたくさん出てきます。
この映画に相座兄妹と井川はおろか三池くんすら存在しません。無理矢理2時間に収めるために全てが唐突に始まり唐突に終わります。
主演の二人も原作を読んでないのが丸わかり。セリフを読んでるだけです。
言いたいことは尽きませんが、最後に一つ。この映画を見るぐらいなら、現在発売中の「四月は君の嘘フィナーレイベント」のBlu-ray or DVDを買うべきです。あちらのほうが四月は君の嘘を完璧に実写化してくれてます。
君嘘
良かったことは良かった
ひどい…
構成が酷かった…
出演者の方々は非常に良かったのですが原作やアニメを見ていない方々にしたら何が何だかわからない内容になってしまっていたようです。
無理矢理二時間程に詰め込んだって感じで原作、アニメのこのシーンか…って形で自分は見ましたが、妻は初見なので内容等不明なようでした。
前後編くらいでもうちょっと丁寧に作って欲しかったと思いました。
個人的には凪ちゃんとの文化祭の連弾シーンが見たかった。アニメで前向きなかをりちゃんだったのに映画では…な所や相座や井川様の不在等大事なところ削り過ぎてしまったのでこの評価です。
可も無く、不可も無く
まぁ、こんなもんなのかな?って感じの映画です。
原作を一切知りませんでしたが、
ストーリーがベタなんで、
大体展開の想像がつく部分はいいんですが、
演出も想像通りで…。
ストーリーで、もう少し深みを持たせて欲しかったのは、
かをりが、何で手術を受ける事を決心したのかが謎。
手術を受けなければ死ぬなら、受けるしか無いのでは?
あと、かをりが履いていた、パンダ(?)のスリッパ。
あれが、アップで映される事が多かったけど、
あれは原作では何か意味があるモノだったのか?
ただ、脚の具合が悪いの映したときに、スリッパが映っていただけなのか?
その辺が見ていて気になりました。
まぁ、無難な映画なんで、
他に見たい映画が無ければ、これを見ても言いと思います。
瑞々しい若者たちに心洗われるが・・・
原作は少年漫画なのね。
『翔んだカップル』に始まるラブコメブームは、今はこういうラブストーリーにまで発展してるんでしょうか、少年マンガって。
それはさておき、
若い子達の青春恋物語は、内容いかんに関係なく観ていて気持ちが高揚する。
若いって・・・!
広瀬すずって、宮沢りえを彷彿させるなぁ、と一瞬思った。
短いスカートから健康的な脚が伸びて、元気に跳ぶように走る。
宮沢りえは人生のドン底を経験したが、広瀬すずはそんな経験なんかしないで、このまま健康に大人の女になって欲しい…と、映画を観ながら願ったりして。
物語ははっきり言って無茶苦茶だ。
高校生の瑞々しい姿を描きながらも、
大人が言わせている計算高い台詞があったりする。
広瀬すずの台詞は、冷静に聞けば意味不明のものが多い。
「君」を使いすぎなのも気になった。
濃密なひとときを女の子と過ごして、十代の男の子があんなに冷静でいられるはずがない。テンションがMAXまで上がっちゃうだろう。
音楽にかける青春でもなく、純愛熱愛でもなく、友情はあくまで脇役、母子の葛藤確執の物語でもなければ、難病ものでもない。
テーマが絞られていない。
広瀬すず登場のシーンと、最初のバイオリン演奏シーンはよかったが、他は特に工夫もないオーソドックスな演出。
風景を活かしたシーンは綺麗だったが。
子供の習いごとと親のエゴ
スポーツにしろ、音楽にしろ、世界的な名プレーヤーになるためには幼い頃から始めることが必要だ。大人になってから楽器を始めた人間がショパン国際ピアノコンクールに出場できることは絶対にない。
楽器はそれなりの値段がするし、家で練習するためには防音装置や防音壁が必要だ。子供に文房具を買うのさえやっとの貧乏な家庭に育った子供は音楽家に縁がない人生を送るしかない。
親の立場で言えば、子供が小さい時にピアノを弾きたいと言い始めたら、それはもう大変だ。通常の養育費よりもずっと高い出費を強いられる。ピアノは中古なら100万円以下で買えるかもしれないが、防音の工事が必要だし、継続的なレッスンを受けることも必要だ。それが何年も続くことを考えると気が遠くなる。経済的に余裕のない親には子供の希望を叶えることはできない。
しかし別の角度から見ると、小さな子供は視野が狭いから身の回りのことしか関心を示さないものだ。日常に音楽がなければ音楽をやりたいとは言いださないだろう。貧乏人の子供が音楽をやりたいと言い出すことはあまりないのだ。
つまり、子供のころから音楽をやっているというのは、子供が自ら希望したことではなく、親のエゴでやらされているのだ。子供はまだ世界観もなく、なぜ楽器を演奏しなければならないのかという疑問を抱くこともない。大成するかもしれないし、しないかもしれない。大抵は「子供のころピアノを習っていました」というレベルで終わるだろう。
それでも貧乏で楽器に触れることもなく成長するよりはましかというと、そうでないかもしれない。親から受けたスパルタ教育が、恐怖心の強い、コンプレックスの塊のような人格を形成する場合もあるからだ。
そういった現実的な背景に眼を瞑り耳を塞いだ上で作られたのが本作である。登場人物の設定は高校生だが、高校生ともなれば、世の中に対する自分なりの見方や考え方もあるし、執着も憎悪もあれば、普通に喜怒哀楽もある。音楽は文化のひとつであり、接し方、対し方も人それぞれにニュアンスが違うだろう。それらをすべて一緒くたにして、音楽は素晴らしい!という方向性だけに話を進める強引さが鼻につく。人物に深みがないのだ。
広瀬すずちゃんはとても可愛かったが、演じる役は上っ面の類型で、そこに人生はない。
美しい嘘
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