「劇中任務は成功、ヒット任務は失敗」ヒットマン エージェント47 近大さんの映画レビュー(感想・評価)

2.5劇中任務は成功、ヒット任務は失敗

2023年11月4日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

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DNA操作された凄腕の暗殺者。コードネームは“エージェント47”。
プレイヤーが“47”になり、暗殺任務を遂行していく人気ゲーム。
2007年にも一度映画化されているが、見たんだっけ…? 見てないんだっけ…? 見てたとしても全く覚えてねーや。
リブートだし、そもそも基のゲームも知らないし、一本のアクション映画として鑑賞。

“47”に新たな任務。カティアという女性を探し出せというもの。
そのカティアもある人物を探していた。
別の組織のエージェントもカティアに接触。
やがて“47”は二人を見つけ出し…。

ヒロインを追う暗殺者。追われるヒロイン。ヒロインを守ろうとする男…。序盤は『ターミネーター』みたい。
どちらが誰が敵か味方か分からぬまま攻防。が、徐々に明らかになっていく。
“47”も含むDNA操作で殺人兵士を作る計画。その中枢人物だった博士が失踪。
カティアはその博士の娘だった。カティアもDNA操作され、予知能力を持つ。失われた記憶の中で、“47”とも関係が。
博士の計画の情報を手に入れたい組織。エージェントの男はカティアを守るのではなく、彼女を使って博士を血眼になって探していた…。

中盤から敵味方の立場が逆転。“47”とヒロインの逃避行劇へ。組織のエージェントが執拗に追跡する。
ガン・アクション、カーアクション、肉弾戦…。アクションはふんだんに。
二丁拳銃はジョン・ウー意識ではなく、ゲームのスタイルだとか。
『トランスポーター』ばりのスキンヘッドに黒スーツ。一切感情を表さない主人公“47”がクール。
美貌のヒロイン、敵エージェント、組織、陰謀…ツボ抑え。
ゲーム本来の持ち味であるステルスタイプ要素は無く、話や展開はただのアクションになってはいるが、『トランスポーター』路線のB級スペシャリスト・アクションとしてはそれなりに楽しめる。

ラストシーンに登場したそっくりの“48”。
続編かシリーズ化か…!?
が、2007年版もこのリブート版も不発。
“ヒット”という任務は遂行出来なかったようだ。

近大