事前にあらすじ情報を仕入れていたが、予想以上でも、予想以下でもなかった。
しかし、事前情報なしで観たら、何が起こっているのか把握しきれずに、かなり困惑しただろう。
基本的には「パート1」も「パート2」もフィクションだが、現実と創作、ドキュメンタリーと演劇との間をさまよう、リアルでスリリングな作品だった。
最も憎い人間には避けられて近づけず、同情を示す優しい人間には牙をむいて毒づいてしまうという、皮肉に満ちた状況。
特に、アンナの2番目の怒り爆発のスピーチを引き起こす前後のシーンは面白い。
傑作とは言えないが、一見の価値はある。