「イジメたあとに残るもの。」十字架(2015) 栗太郎さんの映画レビュー(感想・評価)
イジメたあとに残るもの。
重松清原作だけあって、容赦なくイジメをえがくのだか、たぶん、若干の手加減は加わっているようだ。現実として、イジメが起きているであろう現場でも、鑑賞に耐えれるように。
交通刑務所に服役中に見せられる映画は、こんな気分なのだろう。
もちろん、イジメたやつが悪い。だけど、大人はどう?関心をもたなかった父親もか?
だけど、僕が一番怒りを覚えたのは、担任だった。あんた、イジメ知ってたでしょ?なのに、なんで悔やむどころか、生徒たちを責める?
普段から干渉しなくてもいい。だけど、水槽の水を換えてあげるように、大人が面倒をみてあげていなければ、子供たちの健やかな成長はないのだ。
母親が、息子の体育着を手渡され、顔を埋めて匂いを嗅ぐシーンが堪らなく切なかった。
ただ、やっぱり小出の中学生ってのは、無理だなあ。それに、フジシュンのほうがサッカーうまいぞ。
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