「とても悔しい」ライチ☆光クラブ ぷちさんの映画レビュー(感想・評価)
とても悔しい
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漫画、舞台と最高の出来で大好きだったライチ☆光クラブ。
映画になったら舞台よりも表現の幅が広がり、とても良いものになると思っていたが、裏切られてしまった。
黒星が壁一面にある謎の部屋で、謎の肉塊が語りかけてくる。この時点でもう ライチの世界ではなくなっているように感じた。
あまりにも抜けている描写が多すぎる。
ローマ皇帝の死に方の話、便器の話をしておきながら、ゼラはなぜライチの部品で死んだのか。
なぜカノンに鎮魂歌、賛美歌を歌わせるシーンを入れたのに最後にもう一度鎮魂歌を歌わせないのか。
書き出すとキリがない。
耽美で儚く、恐ろしくも憧れるようなグランギニョルが映画にはなかった。キャストのビジュアルも演技も良かっただけに 本当にもったいない。
映画だけ見て、ライチ☆光クラブとはこんな作品なのかと思ってほしくない。
原作を読み終えた後の、舞台を観た後の満足感が少しもなかったのだから。
あまりにも悔しく消化不良であったため、家に帰りすぐに原作を読み返した。
映画版は全く別の世界のライチ☆光クラブだと思うしかない。
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