「インパクトを狙いすぎ」クリーピー 偽りの隣人 あるぱかさんの映画レビュー(感想・評価)
インパクトを狙いすぎ
原作小説を読んでいませんが、全編にわたり絶妙な不気味さが目の前に迫る恐怖感が漂っていて息を呑む展開が繰り広げられていると感じました。
しかし、全体的にインパクトを与えることに力を注ぎすぎ、
①登場人物の心情、動機など、本来ミステリーに重要な部分が置き去りにされている
②犯罪者の心理にこだわっているはずの主人公・高倉が理詰めで立ち向かおうとしない
③直接表現されていない描写が多く、映画を観ただけでは伝わってこない
④本当に必要なのか?と、疑念を持つようなシーンが多い
といった残念な点がありました。
出演者の方々はどなたも素晴らしいのですが、上記の点があったせいか、どのキャラクターも薄っぺらく見えてしまいました。
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