女が眠る時のレビュー・感想・評価
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どこまでが現実か?
北野武さんが 出演するということで観ました。
しかし どこまでが現実で どこまでが幻想なのか?
はたまた 作家演じる 西島くんの想像する世界なのか?
難解で あいまいで 難しかったですが
こういう訳のわからない 自分で観て解釈するような作品
私はすきですが、万人向きではないですね。
ストレート
全体的な雰囲気の流れ方は好きだったのですが、内容はストレートなのに細々とした演出のせいで全体が中途半端に見えてしまいました。
現実なのか夢なのかは個々での判断なのかなと思います。
分かりにくく見せながらも一連の流れはすごく掴みやすいです。
個人的には好きでも嫌いでもないが、もう一度見たいとも思わない作品でした。
実際は"男が眠る時"
のほうがしっくりくるのではないでしょうか。
男(健二)の現実と想像(妄想)。
そのはざまを不透明にさせて観ている側に考えさせる意図を感じました。
まさに眠って夢を見ているかのような。
ただ、芸術性・哲学性を表現しようとするあまりに、安っぽさが出てしまっているのが残念です。
今作で目に付いたのはリリー・フランキー。作品の世界観へのはまりっぷりはさすがの一言。
"デニール"についての会話には笑ってしまいましたが、確かに…!と思った男性陣は間違いなく多いと思います(笑)わたしも思わず「あー、わかるわかる。それなー!」と納得してしまいました。
…
…。
話は戻って、どこまでが現実でどこからが想像なのかは観ている人単位で異なってくるので、
観た人同士でやんややんやとストーリーについて話し合うのには面白い作品だと思います。
が、好き好きが大きく分かれる作品なので他人に薦めづらいなー、というのが正直な感想です。
文学的を装っている映画。
異色で知的な賢そうな映画を思わせるが、
どこをとってみても中途半端。
変な感じにしたいんでしょうけど変さが微妙。
人物の描写が下手くそって言った方が良いかもしれないですね。
一番頂けなかったのが撮影。
単純に下手くそ。
もう一度勉強し直せと言ってやりたいぐらいでしたね。
原作は知りませんが、
まーもったいないの一言です。
忽那汐里が可愛かったからオマケで1.5点。
久しぶりにこういうタイプの映画をみた
わたしがみなかっただけなのか
久しぶりにこういう思考する映画だった。
デビットリンチ的な。
江戸川乱歩的な。
パンフレットを見て意外だったのが
役者さんそれぞれがアイデアを出してたという話。
こういうのは監督の頭にがっちりあるものを作り出してるのかな?と思ってたので。
伊豆の雰囲気うまく使ってた。リリーフランキーとか。
忽那さんの今の年齢もすごく生きてて
タクシーに乗るシーンは
打ち上げ花火の奥菜恵を思い出したな。年齢全然違うけど。
良い役者がいて、うまくまとまってる映画。
好きな人にはすごく好きだと思う。
解決篇があるミステリー映画じゃないからね
『スモーク』のウェイン・ワン監督が日本人スタッフ&キャストで撮った『女が眠る時』、映画は、妄想に駆られた男の狂気が暴走する・・・みたいな売りの、どちらかというとミニシアター向きな映画という雰囲気が漂っている。
伊豆のリゾートホテル、時期は夏。
処女作が有名文藝賞を受賞してヒットもした清水健二(西島秀俊)は、妻の綾(小山田サユリ)と1週間ほどホテルに滞在中。
健二は2作目までは執筆したものの、ここ長期にわたって執筆できずにいた。
ホテルのプールサイドで、歳の離れたカップル(ビートたけし、忽那汐里)に気を奪われた健二は、ふたりを注視するようになっていく・・・というハナシ。
妄念に憑りつかれた男が自滅するハナシかと期待したが、結果的には、ひとを喰ったような小噺みたいなところに落ち着く。
まぁ、それはそれで悪くない。
歳の離れたカップルのハナシも、男が「無垢な若い女性(劇中での台詞)」の寝姿をカメラで撮り続けていること以外は、さして異様でも異常でもない。
となれば、この映画、どこが面白いのか。
たいした秘密でなくても、観る側(健二)からすれば、妄想・妄念は膨らんでいく。
そういうところを、「想像=創造」として語るところが面白い。
ウェイン・ワンの語り口は、フィックスの落ち着いた画面から、手持ちの不安定な画面へと移行して、その妄想・妄念が膨らんでいくところを表している。
また、健二の妄想・妄念が爆発して、パソコンに向かうシーンでは、ズームを用いていて、かなり判り易い表現法といえる。
ミステリー映画のような売りなので、なんらかの解決篇があることを期待すると肩透かしを喰うこと請け合い。
いまの時点で、こういう映画をつくろうという意欲を買って、この点数としておきます。
なお、歳の離れたカップルの経緯は、以下のように解釈します。
男(ビートたけし)は、娘の両親と親友で、共同経営者か何か。
男の裏切りで娘の両親は自殺(もしくは失踪)。
男は、娘を引き取り、愛情をもって育て、贖罪もあり、自分の許から離さない。
娘には、彼がいて、男の許を去ろうとしている・・・
まぁ、それぐらいのどこにでもあるハナシで、これが、どこにでもあるようなハナシでないと、この映画の魅力は半減しちゃうと思うんですが。
妄想と現実を上手く表現出来てた感はあり…タケシさんを起用するワン監...
妄想と現実を上手く表現出来てた感はあり…タケシさんを起用するワン監督のキャスティングは良かったかな!忽那汐里ちゃんの演技も良いけど、リリーさんの演技はやっぱり好きだ~
全然難解じゃない
ビートたけし主演というだけで鑑賞。なるほど。分かり易過ぎるデヴィッド・リンチ感。たけし繋がりでいうと『TAKESHIS'』。それらの源流まで遡ると『カリガリ博士』(斜めに傾いた画面なんかはモロ)。つまりこれは「信用できない語り手」ものってこと。全然難解じゃないよ
じゃあそれらの作品群と比べて何か見るべきものがあるかというと…ないよね。多分それはウェイン・ワン監督の内的衝動から来るものがないから。他人の原作やしや。とにかくすべてが表層的なんよなあ。だからこれ北野武が撮ればよかったんよ!
あとこんなこというとおばさま方に怒られるかもしれんけど西島秀俊ってほんまに演技ヘタだと思う。本作でもなかなかの棒演技だった。あとCMに出過ぎてスクリーンで映えんわな。しかもこれといった代表作もないしこの人ってもはやアイドルよな?
ビートたけしを1番上手く演出できるのは北野武ってこともわかった。本作ではいわゆる「怪演」を見せてくれるけど『3-4x10月』のそれには到底及ばんわな。たけしが好きなんで星は結構おまけ
結構厳しくいうたけどまあ楽しめました。「映画は基本的に面白い」というのが僕の考えです
パンストとタイツの違い
かなり難解な作品に仕上がっている。もしかしたら西島秀俊ファンへのプロモーションビデオかもと勘ぐってしまうかも。なにせあの鍛え上げられた肉体が惜しげもなくサービスされてて、濡れ場もあったらもう悶絶じゃないかな?w
内容的にはとにかくどこまでが夢でどこまでが現なのか、その境がどんどんと怪しくなってくる作りである。作家の創作モチベーションを上げるためには、日常の中の非日常を旨く嗅ぎ分け、その素材の補完を旺盛な妄想力で肉付けしていくという作業がプロットとして進んでいく。怪しい男とあどけなさが残る少女。そしてこれ又怪しい店の店主、刑事。その登場人物のどれもが怪しくそして現実離れしている。
リリーフランキー、新井浩文等の癖のある役者をキャスティングしていることはとても良かった。浮遊感漂う作風だけにこの手の役者はその存在自体重要だ。
途中、何回か睡魔に襲われるが、そこも含めて邦画(監督は日本人ではないが)として希有な作品であり、一つのフォーマットとしてこういう内容は作り続けて欲しいと願う。
ちなみにこの映画で初めて、“デニール”という単位があると言うことを知った。確かにあの膝の透け具合をどう表現すればいいかということを考えると、それをきちんとした客観的な数値の存在があること自体、面白い。
年の差カップルを覗いた先の“現実”は?作
親友の娘を愛する
小山田サユリヌード
クローズアップ、ダッチアングル多様
一連の出来事を書いたであろう小説大成功
健二を見て微笑む佐原
現実と妄想が混じり合う新しさはない作品
想像してた結末通りで笑えた
原作は読んでいません。
予告で期待して観に行ったのですが、
なんの捻りも無く、退屈でした。
結末も、予告で想像した通りで、脚本家のダメぶりが目立ちます。
3名の脚本家が名を連ねていますが、センス無いですね。
他の方のコメントを見ると、「意味不明」的な内容が多く見受けられますが、私はそうは感じませんでした。
ただ、私のような素人の想像を超える展開が全く無く、小学校低学年の作文かとおもうくらいストレート過ぎて、退屈でした。
描写、小道具、キャストなどを使った場面転換は面白いなと思いましたが、一方でDay表示をして時系列を作っているので、ボ~っと観ていると混乱してしまうように思いました。
拘り過ぎてる重複演出といった感じでしょうか。
役者さんはそれぞれハマっていらしたように思います。
残念なのは、舞台としたのが今井浜ってことでしょうね。
原作はどこのリゾートを舞台にしているのかわかりませんが、今井浜では今一つ雰囲気が出ませんし、ストーリーとアニマルキングダムが全く合っていないです。
国内で撮影するなら、同じ伊豆でも淡島、できれば沖縄、九州でないと・・・そもそも、海にこだわる必要も無いのではないかと思いました。
奥が深いように思っているのは脚本家だけで、ほぼ平面の単純ストーリーで、底も浅くて退屈なだけの映画です。
これだけのキャストとお金を掛けて、見事な駄作を作ってくれました(笑)
これをいいと思える感性は、持ち合わせてはいない
まぐれで一発当たった後スランプにおちいってもがいている作家と、知人の娘を軟禁飼育している不良老人の話。
西島を使うことで常識人だろうと錯覚をさせて、たけしを使うことでミステリアスな人物像を醸しているが、ほかの役者なら印象は全然違ってくるな。もちろん、もっと悪く。
作家のデバガメ行為と妄想に付き合わされて、いい迷惑だよ。もしかして「サードパーソン」的な、現実と小説のはざまをさ迷わせようって意図なの?
そもそも、たけしは嫌いなんだよなあ。好意をもてるきっかけにしたかったのだけど、余計嫌いになってしまった。
映像も、言ってみれば、和食のセオリーを知らない外国人が盛り付けした料理がなんか旨そうにみえてしまうだけ。食ってみたらたいしたことはない。
掴みどころのない…
つい小説家の視点・思考で物語を追ってしまう。しかし作品は、佐原の視点だったり、かと思うと小説家の視点だったりと変化する… それらが全体的に散らかってるように感じる。
おそらく登場人物のどの立場で観たらよいのかが、分からなくなってしまうから? なのかもしれない。
どれも夢のようだし、掴みどころのない妄想のようでもある。
後、ただの変態やん!(笑) ってな感じでもありましたw
夢と現実
物語全体がどこか夢の中のような雰囲気に包まれており、どこまでが現実でどこまでが夢あるいは妄想、あるいは主人公の書く小説上の話を表現したものなのか
その区切りの曖昧さが非常に魅力的で面白い。つまりは様々なシーンを観客の好きなように上記いずれかに解釈することで幾通りもの物語として見れるからだ。
それだけに最後のシーンをどう解釈するか観た人同士で話をすると非常に盛り上がり面白いと思う。
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