俳優 亀岡拓次のレビュー・感想・評価
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なぜこんなものがまかり通るのか
映画なんてもう観たくない。
ぜんぜん集中させてくれなかった。
暇な2時間。よくぞ私は耐え抜いた。
天才だった横浜聡子は、もはやただの天然ババアになったようだ。
映画を舐めてる。現実を舐めてる。許しがたい。
当て書きかと思った
役者としては、地味で頼りない男からチンピラまでこなし、
仕事の後は一人居酒屋でお酒を飲むのが楽しみ…。
ほぼヤスケンそのままではないですか、と思って観ましたが、
やはり、亀岡拓次を演じる役者はヤスケン以外に考えられません。
映画に奇跡を起こす亀岡と、ミラクルを起こすヤスケンも重なる。
「チームびっくり人間」の片鱗が、そこかしこに!
ですが、ストーリーが進むにつれ浮かび上がってくる、
亀岡拓次の人間性が、この作品のポイントかと。
常にありのままでいて、来るものは拒まず受け入れる無欲な男、
亀岡を、観ているうちに応援したくなってきます。
世間一般からすると相当にダメ男なのですが、
下品に見えないところが、また程よい塩梅です。
作品としては、古いフランス映画のような印象もあり、
独特な世界観。
細部へのこだわりも感じられました。
一人でじっくり楽しみたい、“おひとりさま”万歳な映画。
あと、観終わった後、すごくお酒が飲みたくなりました。
貰いタバコの男、亀岡拓次
原作小説は未読です。
亀岡拓次という脇役俳優がいろんな現場で仕事して、仕事以外はだらしなく酒を飲むだけのお話。
安田顕演じるだらしなーい亀岡を愛でられれば楽しめます。
笑いどころもそこここにあって、わたしは楽しめました。
ドラマや映画を日々の楽しみにしている身としては、撮影中の風景が興味深かったです。監督の怒号をやる気のない言葉で助監督が若手イケメン俳優に伝えるとか面白かった。
麻生久美子の地方感あふれる色香はいいですね。
世界の巨匠の映画をマネージャーに説明してたら、亀岡がその映画を再現しちゃうシーンとか、巨匠との影絵のオーディションシーンなどは、アートって思いました。
時々トリップする感じについていけない場合もあるんでしょうね。その辺で感想が分かれそうです。
カブにオムツくくりつけて長野に向かう下りもよかったです。
三田佳子の大物感と、乳揉みもよかったっす。
あとは、スナックで唄われるちあきなおみの喝采がハマりすぎてて、見ながら(小声で)歌ってしまったし、帰ってきてからも歌ってますよ。好きなんです、喝采。
監督たちが豪華でした。
最初の怒鳴ってる監督が大森立嗣やったのはきづかなかったけど、新井くんに染谷くんに、大好きな山崎努ときたらたまりまへん。
アイドルが演技できないおバカで、相手役は台本わすれされられてぜんぶエチュードで、とか、大変ですね。撮影あるあるがいろいろあるんでしょうねー。
ラストの砂漠を延々と歩くシーンが長いわって思いました。
ファン以外には苦行の2時間
俳優安田顕にちょっと興味があったので劇場へ。
う~ん長く感じたなぁ。ハードルは下げていたのに。
役者は魅力的だと思う。脇役までかなり豪華だし。でもそれがさっぱり生かせていない。
上映前に流れていた音楽がやはり劇中流れていて、その軽妙なメロディに乗せてテンポ良いコメディに…すれば良かったのにそうはならないという。見所なく長いだけで飽きてしまう長回しが多数。(舞台とオーディションシーンが特につまらない)
麻生久美子との飲み屋のシーンと映画撮影現場は良いのにそこはそんなに長くない。監督は観客のニーズをさっぱりわかってない人なんだと思われる。
オフビートコメディにするのかアートっぽくするのか見えず中途半端。オチも落ちてなくて全く酷い。監督の自己満足を優先させたのか、素人が監督をやってしまったかのような出来。
映画内映画のはフェリーニの8 1/2以降数多くあるが、その中でこれは最もつまらない映画のひとつかも。
私が愛してやまない役者さんにやすけんこと安田顕さんがいる 彼からの...
私が愛してやまない役者さんにやすけんこと安田顕さんがいる 彼からの醸し出される空気が私を包む 彼を知ったのは深夜のテレビ番組で当時は彼が何者なのかとんと見当がつかなかった しかしその頃から今に至るまで彼から流れてくる空気はなんら変わらない 彼を取り巻く彼らの存在も見ていて気持ちがいいのだ 亀岡拓次もそんな彼の存在、空気、もしくはオーラ?のようなものがある この映画は彼のために書かれたのでは…
今の時代には珍しくとてもシュールな作りの作品は懐かしくもあり新鮮でもある 演ずるというのはどういうことなんだろう 誰しもが自分の本音だけで生きているわけは無い、むしろ演じているときのほうが多い気もするがそれがなかなか上手くいかないんだよね~ 伝えたい気持ちとその方法は必ずしも正解じゃないしややもすると正反対の行動をとってしまうしでなかなか素直な真っ直ぐには伝わらないことだらけだな 彼のように 軽くて低くてそれでいて深ーくなりたいものです やすけんさんありがとう
テレ東のドラマみたいな空気の映画。
「亀岡拓二」っていう生態は、憎めないよね。大人なようでいて、フワッてしていて、端役でも仕事には打ち込むし、そして、惚れっぽいし。自分の身の丈をよく知っているんだな。
応援したくなるね。がんばれ、ヤスケン!っじゃなかった、カメタク!
舞台のような不思議な世界観。クスッと笑える大人のコメディ。
【賛否両論チェック】
賛:どんな役にでもなりきってしまうベテラン脇役俳優の哀愁を、見事に体現。独特の世界観も魅力。
否:ストーリー自体は有って無いようなものなので、お芝居に興味がないと、観ていて退屈してしまいそう。
安田顕さん、まさにハマリ役です(笑)。次から次へとやって来る撮影で、地味なのに独特の存在感で、どんな役でも自分のものにしてしまう亀岡を、体現していらっしゃいます。
お話そのものも、かなり独特の雰囲気がある作品で、映画の話をしていたと思ったら、いつのまにかその映画の再現シーンになっていて、その主役が亀岡だったりと、そんなステキな場面転換が続いていきます。どことなく舞台のお芝居を観ている印象がします。
ストーリーは割りと淡々としていて、
「もっとドタバタ劇を想像していた・・・」
っていう人もいるかも知れません。どちらかというと、大人向けの娯楽作品に仕上がっています。
想像とだいぶ違った
この映画を見るにあたっては、監督の事を調べてからみるべし。監督の作品が好きな人にとっては楽しめるのではないだろうか。
監督の舞台挨拶を聞いた段階で自分が想像していた写実的でコメディタッチな映画と違うかもしれない、と思ったのだが案の定そうだった。
この作り方ならヤスケンである必要があったのだろうか?
寒天の味
いやはや、たくさん笑わせてもらった。最近、仕事上の異動があって張り詰めた気持ちをどこかで緩めたかった時に、ちょうど良かった。フィリピンパブの客とホステスの会話のシーンの撮影で、本物の酒を使用するくだりは出色のコメディだ。
安田顕が演じる主人公・亀岡拓次は脇役・端役ばかりの俳優。その彼の、冴えないながらもいろいろあって退屈しない人生の一端を描いている。
ロケ先の信州でたまたま入った居酒屋の女性(麻生久美子)と、地元名物の寒天の話をするくだりがある。
寒天は無色透明でたいした味があるわけではない。
そのことを口にした安田に対して麻生は、そんなことを言ったら地元の人ががっかりするというようなことを言って、安田を困らせる。
安田は取り繕うように、良く味わえば深い味わいがあるとか言ってごまかそうとするのだが、この映画で描く亀岡拓次なる俳優の人生こそがこの寒天のように、うっかりするとそのおいしさに気付くことなく飲み込んでしまいかねないもののようだ。
他人の耳目を集める人生だけが面白いのだろうか。一人一人の人生にそれぞれの味わいがあり、時にそれは苦いばかりだったり、味も素っ気もないものに感じたりするのかも知れない。
しかし、全ての登場人物が恋や仕事を通じて自分にしかできない役を演じているこの映画を観ていると、人生の味は、おいしいかどうかということよりも、どのように味わうかが大切なことであることが見えてくる。
個性派俳優の演技が楽しめます
日経の映画評で★が5つ付いており、期待して観に行きました。果たしてその期待を裏切らない内容でした。ヤスケンの肩の力の抜けた演技も勿論良いのですが、麻生久美子との居酒屋での駆け引きが特に良かった。その他に新井浩文や山崎努、三田佳子など、個性的なキャラクターが続々と出てくるので飽きることがありません。
オフビート
先が気になるようなストーリーではなく、オフビートのまま淡々と場面が展開する。仕事して酔っぱらってスナックに行ってホステスの歌を聞くような生活は楽しそうだなと思うのだが、長くて飽きた。オフビートが嫌いというわけではないのだが90分くらいにして欲しい。それかもうちょっと物語や場面で仕掛けがあってもいいと思った。
麻生久美子が魅力的だった。シングルマザーでがっくりしていたが、中年男性にとってはそっちの方がむしろいいと思う。
原作に忠実な場面は面白いのに
べつに原作原理主義者ではないが、
映画化に当たって監督・脚本が余計なもの
――余計な場面や余計な意味づけ
を加えると、たいがい原作の良さは破壊される
と思う。
原作小説は、
芥川賞候補に5回もなって毎度落選を強いられている(川端康成賞はとった)戌井昭人さんの、
飄々としてシュールな文体で、
ちょっと情けなくてちょっとカッコよくてシャイな
脇役専門俳優・亀岡拓次を描いた
笑えるハードボイルド(?)連作短編集。
原作を忠実に描いている場面は、
ことごとく面白く、可笑しい。
余計なものを加えたところは、
見事にことごとく詰まらない。
たとえば、舞台の場面。
亀岡拓次は大学を出たての頃、
劇団の養成所で演技を学んだ。
舞台に出たエピソードはその頃つまり15年は前のもので、
その後は映画専門。
その時間軸を狂わせたら、全てが台無し。
それから、スペインの世界的監督からオーディションに呼ばれた場面。
その監督がなぜか亀岡の演技が大好きで、
結局オーディションもなくて決まってしまうのが面白いのに、
映画ではオーディションとして余計なつまらん芝居をさせてブチコワシ。
その他にもいろいろと。
カワサキGPZ900Rをカブにしちゃったりとか。
横浜聡子という監督は、
余計なことをして、原作を台無しにしたと言わざるを得ない。
いい場面もいっぱいあるんだけどね。
残念至極。
『偶然』という『必然』
『TEAM NACS』という北海道の劇団を知ったのは『水曜どうでしょう』というテレビ番組。その番組でさえ、面白いとは思っても、突っ込んでは視聴していなかったので、このお化け番組の人気の凄まじさはネット等でしか知る由もない。そして、その中でも大泉洋の活躍は目覚ましく、あれよあれよいう間に全国区に登り詰め、今では大河俳優。続けとばかりに、今回の主役である安田顕がブレイク必須の様子である。下町ロケットで全国区に顔を知らしめたようだが、自分なりに演技が光っていたのは、園子温監督の『みんなエスパーだよ』。あの飄々とし佇まいと似つかわしくない二枚目の端正な顔立ちは、興味をそそられる人物である。
そんな演技派揃いの俳優陣をラインナップした今作品は、大人のファンタジーとシュールな作風に仕上がっている。一つのストーリーなのだが、その中でまるで一話完結のような形で短いストーリーが繋がっている構成になっている。そのストーリー間を繋ぐモノは、テレビに映っている話題であったり、それぞれのキーワードが出てくると場面が変わっていく。その場面展開に太い横軸があり、それが脇役として人生を送っている俳優亀岡拓二?の生き様なのである。
内容はそんなに難しくはない。それ故、ストーリーの盛り上がりはそんなにはない。脇役専門という俳優ならではの悲哀といじらしさ、切なさが唯、黙々と進んでいく。そんな難解な演技をこなす安田顕の実力の程を強く感じられるのは、『男はつらいよ』的なものなのかもしれないと勝手に推測してみたりする。
所々に小ネタもあり、笑いもあるのだが、やはり亀岡の小市民的な受け答え、自信のなさと、しかし幸運の女神に守られているヒキの強さ。そして毒気がない愛されキャラ。その象徴とも言える台詞が『すいません』何とも甘えるようなお詫びの言葉にやられてしまう。
TVディレクターや未だヒヨッコの映画監督だけではなく日本やスペインの巨匠が彼を使いたがる理由は、彼の可能性の広さではなく、存在そのものが唯一無二だということを直感で見抜いているのだろう。
でもそんな彼も恋愛はやはり成就せず、上手くはいかない人生の悲哀を観客に訴えてくる。
鑑賞後は直ぐに心には響かない。でも自分の今までの人生を振り返ったとき、なんとなく、自分だけじゃないという孤独感からの救いがじんわりと感じ取れる作品であった。まさに『負け犬のレクイエム(鎮魂歌)』ではないだろうか。
安田顕がはまり役
戌井昭人のベテラン脇役俳優を主人公にした小説の映画化です。安曇との恋愛が中心の話だと思っていましたが、脇役俳優の日常がメインになっています。特別な事件が起こるわけでもないですが、「亀岡拓次」の安田顕がはまり役で、その演技は流石でした。
見るしかない、と思った
設定も俳優もツボだった。
やすけんが主演ですよ、主演。
もう見るしかないと思いましたよ。
原作ありなのかな。
良く知らないですが、もう少しコメディよりかと思ってみてしまったので、
ちょっと違ったかな、思ったものと。
だって、やすけんなんだもんw
まぁでも悪くなかったです。
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