「俳優稼業はステキ。」俳優 亀岡拓次 mg599さんの映画レビュー(感想・評価)
俳優稼業はステキ。
脇役俳優を主人公にした映画ということで、かなり期待していた。しかも、心境著しい安田顕が演じることも期待に拍車をかけた。
酒好きというキャラクターが、僕にはそぐわなかったのだが、その設定があるから安曇(麻生久美子)との出会いがあった。そう無下にはできない。
亀岡と安曇が出会ったシーンは、なんということのない会話を交わすだけだが、なぜか目頭が熱くなった。
亀岡がスペインの監督からオーディションのオファーがあって、その監督の映画を再現するシーンへの移り方も含めて、横浜聡子は天才か、と思わせるシーンがいくつもあった。
それだけに、終盤映画がしぼんでいくのはなんとも残念であった。
大女優との舞台共演も、スペインの監督の映画出演も、亀岡にとっては仕事のひとつ、なのかどうかがはっきりしない。
安曇とのいきさつは丁寧だっただけにもったいないことである。
これからの亀岡拓次も見てみたい。
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