ファイナル・アワーズのレビュー・感想・評価

主人公が意外といい人。人生の終わりから現実逃避や自暴自棄になる人々の中で、ローズに会う事で後悔のない最後を迎えられたのではないかな。

自分だったらカロリーとお金を考えずに食べたいものをひたすら食べまくって最後を迎えたい！

　地球滅亡間近という緊迫した状況ではあるものの、展開はロードムービー。少女ローズの父親を探す小さな旅をしているようなストーリーだ。普通ならば成長物語になるはずなのに、最期をどう過ごすかという終焉の旅でもある。

　このままジェームズと少女ローズの話だけなら上質のSFストーリーだったろうに、なぜか話は恋人ゾーイとの話になり、中途半端。でも「美しい」という最期の会話は最高。綺麗な夕陽だった。

最後の日が現実に訪れると分かったら、後数時間と分かったら、自分ならどうするだろう。

１つ言えるのはラストのあの海岸には絶対行かない(笑)

子役が可愛い。

オーストリアが舞台というコトで興味があって観てみました。うん、ああ、そういう展開なんだ、と妙に納得したような、できなような…。でもあります人間なんて、所詮そんなものかも、というような気もします。ただ、主人公には感情移入はとてもとてもできませんでしたが。