「光が綺麗な映画」つむぐもの ゆさんさんの映画レビュー(感想・評価)
光が綺麗な映画
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話の流れは驚きも少なく、結末もなんとなくの予想はつくが、人物描写がリアルなので飽きさせない。
ヨナと剛生が通じ合うきっかけがもう少し描かれていても良かった。
涼香役、宇野役の演技が瑞々しくて良い。
キムコッピの笑顔がずっと観ていたい気持ちにさせる。
涼香のような一見良い子でも、突然現れて自分より上手く老人たちと心を通わせていくヨナに嫉妬し、上司に告げ口するというのが、完璧な良い子なんていないというリアルさがあり、更に最後にヨナに告白することでモヤモヤが残らず救われている。
ラストは冒頭と同じようにヨナが平凡な日々を過ごすシーンだが、その間に起きた日本での経験は少なからずヨナに影響を与えており、反射的に祖母に手を添える。
冒頭では店の手伝いもしなかったが、今度は軒先きに座ってみようとする。そんな自分に気付き、笑顔を見せて終わる。
今後のヨナがどうなっていくのかは想像の範疇であるが、経験は必ず変化をもたらすというリアルさを、よく描いた映画だと思う。
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