「.」インデペンデンス・デイ リサージェンス 瀬雨伊府 琴さんの映画レビュー(感想・評価)
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自宅にて鑑賞。前作から20年振りとなるR.エメリッヒ監督自身初めてとなる続篇。サービス満点の娯楽作で終盤には怪獣もの迄入っている。ここ迄圧倒的な画を見せられると、ストーリーの陳腐さが際立ってしまった。前作同様、物凄く先進的な科学力のエイリアンが、明確でローテク・陳腐な弱点を持っているのは如何なものか。J.ゴールドブラムは力の抜けた演技で佳かったが、果たして“デイビッド・レヴィンソン”は防衛戦や作戦等にどう役立っていたのか疑問で、最後迄何をしていたのか判らない。迫力の画面作りに+5点の採点。65/100点。
・当初、続篇の構想は二作あったと云う。本作の成績によって更なる続篇の可能性が示唆されていたが、正式に三作目の製作が決定したとアナウンスされた。これだけ拡げた風呂敷の畳み方が愉しみである。尚、本作を含めた続篇二作は『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズ('85・'89・'90)の様に個々に完結した作りになると製作側がコメントしている。
・前作『インデペンデンス・デイ('96)』から引き継いだスタッフやキャストは多いが、“スティーヴン・ヒラー”大尉のW.スミスは写真のみの出番となっている。これはスケジュールの都合と続篇二作に対して5,000万ドルのギャラを要求した為、拒否されたと伝えられている。亦、(元)大統領の娘“パトリシア・ホイットモア”役が、前作のM.ホイットマンからM.モンローへと変更されたと発表された際、ファンの間で物議を醸した。
・前作から続投となった“デイビッド・レヴィンソン”のJ.ゴールドブラムは、本作製作中の'15年、62歳にして初めての子供がタイトル通りの7月4日に誕生したと云う。この息子はチャーリー・オーシャンと名付けられた。同じく前作から出ている“ウィリアム・グレイ”(元)将軍役のR.ロッジアは、本作の公開を前にした'15年、自宅にて82歳で亡くなった。
・少なくとも120名以上のキャストがノン・クレジットで出演していると云う。亦、20年前に宇宙船が着陸していたと云うアフリカの"Umbutu"とは架空の国である。前半に登場するJ.ハーシュ演じる“ジュリアス・レヴィンソン”の乗っていたボートは“らき☆すた "Lucky Star"”艇だった。
・鑑賞日:2016年12月28日(水)