「いやいや、テーマ曲よ」インデペンデンス・デイ リサージェンス ゼリグさんの映画レビュー(感想・評価)
いやいや、テーマ曲よ
エメリッヒ監督が撮ったというのはなんとなくわかります。
スクールバスとエイリアンの追いかけっこなんか、同じ監督が撮った98年版の「ゴジラ」まんまですから。
あと、絶対にいらないであろう、犬がピンチになるシーン。笑いましたね〜もちろんオマージュなんでしょうけど、お前マジ全然変わんねーな!!つって。
あのシーンは良かった。たぶんあそこの追いかけっこのシークエンスから映画の流れを考えていったんじゃないでしょうか。
今回も自分の命を犠牲にする人物が居ますが、あれはちょっとあっけなかったなあ〜
前作みたいな、もっとこう…行っけえええ!!みたいなね…
オ…オッサーーーン!!みたいなね…見たかったです。
やっぱり好きなんですよ、そういう燃える展開が。
じゃあ前作見とけって話ですけど、やっぱりインデペンデンスデイといえばそれじゃないですか。
あそこで当時、どれだけの少年が心揺さぶられたか。
なんというか、高揚感が無かったんですよ。
ストーリーどうこうじゃなく、シークエンスの話なんですが。
短いカットを繋いでいくだけの、細切れに見えたんですよね。
それが緊迫感を出す為のものではなく、ただ「編集が雑」なだけに見えてしまったんです。
映画において、死をあっけなく描くというのは非常に良いと思うんですが、なにせ作品が作品ですから。
時代遅れと言われようが、二番煎じと言われようが、やっぱり「インデペンデンスデイ」を見たいわけですから。
新しい世代に託す映画も好きですし、時代的には仕方がないのでしょうが、おっさんによるおっさん賛歌をおっさん的にはもっと見たかったですね。
元大統領がヒゲを剃って出てきた時や、20年前と変わらないキャストが出てきた時にはやっぱり感慨深いものはあるんですが。
前作ファンのおっさん的にいちばん不満だったのが、テーマ曲ですね。
これは変えちゃダメでしょう!!
エメリッヒさん何してんの!!
監督が変わったスターウォーズもちゃんとジョン・ウィリアムズ使ったんだから、こっちもそのままにしようよ!
エンドロールだけじゃなくてさ!
おかげで、本編で言うほど感動しなかったのにエンドロール出た瞬間に泣きそうになったよ!遅いよ!
結局、僕にとってのインデペンデンスデイの記憶というのは、おっさんの活躍と音楽なんですよね。
だから、新世代の子達の活躍を前作とは違う音楽でやられると、ちょっと「ん?」ってなってしまったという事なんだと思います。
ただ、前作にさして思い入れのない方々が観たら、面白いと思うかもしれません。
いや、ストーリーの突っ込みどころが気になっちゃうか。僕は別に気にしませんが。
別物とは言いません。これだけのキャストを再び集めて、前作ありきのストーリーで進むわけですから。
ただ、映画として優れているかと言われると、それもどうかなと思います。
照明があんまり良くなかったかなという感じです。
ただ、孤児になった子供たちとおじいちゃんとの車での逃避行は良かったですね。
あそこはもうそれだけで映画になりそうな、上手く言えないですが、良い魅力がありました。
宇宙編に続くか知らないですが、続編はいらないでしょう。
違う映画になっちゃうよ?